運動できないときは「大豆製品」を食べよ。その“納得の理由”とは [医師監修] (2/2)
京丹後市の長寿者に学ぶ、冬でも続けられる健康習慣
京都府京丹後市は、人口あたりの100歳以上の比率が全国平均の3.3倍という驚くべき数字を示しています。
内藤先生の研究チームによる調査では、フレイルリスクの低い健康な高齢者の特徴として、動物性たんぱく質よりも魚類や豆類からたんぱく質を摂取する傾向が強いことが判明しています。
「京丹後市の長寿の方々は日常的に体を動かしていますが、食生活で肉はほとんど食べず、魚や大豆などの豆類でたんぱく質を摂り、食物繊維の多い食事が普通です。このような習慣が筋力を向上させ、免疫機能を強化することで健康長寿につながっています」と内藤先生は指摘します。
さらに内藤先生は「朝ごはんをしっかり食べて、腸の筋肉を刺激して便を出す習慣は腸の老化抑制、フレイル予防にも効果的です」と、朝食の重要性も強調しています。
朝食を変えるだけ!手軽にできる筋力維持の新習慣
25歳以降の筋力低下は避けられない自然な現象ですが、適切な食事と運動習慣があれば、いくつになっても筋力の維持・向上は可能です。
特に朝食習慣は重要で、一日のスタートから効率的にたんぱく質を摂取することで、筋力維持に大きく貢献します。
朝食に大豆製品を取り入れることで、たんぱく質と食物繊維を効率的に摂取することができます。従来の納豆や豆腐に加え、最近では手軽に摂取できる大豆ヨーグルトなども登場し、より気軽に継続的な大豆製品の摂取が可能になっています。
大豆ヨーグルトを展開するフジッコ「まるごとSOYカスピ海ヨーグルト」は、おからの栄養素(食物繊維)もそのまま含まれている
朝食の内容を変えるという小さな習慣の変更から、効果的な筋力維持をしていきましょう。
監修者プロフィール
京都府立医科大学大学院医学研究科 教授 内藤裕二先生
医学博士、消化器専門医、京都府立医科大学大学院医学研究科教授。消化器専門医として最新医学に精通し、健康長寿や抗加齢医学、腸内細菌や酪酸菌研究も専門としており、「京丹後長寿コホート研究」で腸内フローラ解析に携わっている。腸内細菌研究のエキスパート。
<Edit:編集部>