2024年12月12日
高血圧対策は「減塩」だけじゃない!高血圧学会が発表した「新指標」とは (2/3)
日本人は塩分過多でカリウム不足
人体に必要なミネラルであるカリウム。野菜や果物などに多く含まれ、ナトリウムの尿への排出を促進する働きがあり、摂りすぎた塩分の調整に役立ちます。
令和元年の国民健康・栄養調査*³によると、目標食塩摂取量は低下傾向にあるものの、目標値には遠く及んでいません。一方、カリウム摂取量は大きく不足しており、さらに積極的な摂取が必要であるとしています。
減塩とカリウムを意識して摂ることがポイント
食塩摂取量が多く、カリウム摂取量が少ない日本では、減塩とカリウムの積極的摂取を併せて意識することがとても重要です*⁵。
単独の食事成分ではなく、バランスよく摂取することが大切です。ただし腎臓の機能が低下している方は、カリウムの摂取量について医師と相談してください。
*1 日本高血圧学会 尿ナトリウム/カリウム比(尿ナトカリ比)ワーキンググループコンセンサスステートメントの発表について
*2 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25398734/
*3 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/r1-houkoku_00002.html
*4 日本人の食事摂取基準(2020年版)
*5 高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)作成委員会(p.65)