ヘルス&メンタル
2025年2月3日

スマホ依存時代の新たな警告!整形外科医が教える「スマホ親指」の予防&ケア術 (1/2)

スマートフォンの普及とともに増加している「スマホ親指」。約13年前は112g程度だったスマホも、現在は240gと倍以上の重量になり、ケースを付けると300g近くに。この重いスマホを毎日長時間使用することで、親指や手首に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

今回は稲毛病院整形外科・リハビリテーション科/健康支援科部長の佐藤務先生に、身近に潜むこの症状について詳しく伺いました。

若い世代で急増!?「スマホ親指」の実態

「『スマホ親指』は、スマホの過度な使用によって引き起こされる腱鞘炎や関節炎の一種で、スマホを片手で操作する際に、親指を繰り返し動かしてスクロールすることが原因で発生します。

この動作が長時間繰り返されることで、腱と腱鞘(腱を覆う組織)の間に摩擦が生じたり、関節に炎症が起きたりします」と佐藤先生は言います。

ニチバン株式会社の調査によると、25~59歳の男女24,033人中、約10人に1人(9.8%)が手指の痛みを感じており、特に「親指」の痛みを訴える人が最も多いことが判明しています。

要チェック!「スマホ親指」セルフチェック法

佐藤先生が教える簡単なセルフチェック方法をご紹介します。これらのチェック項目のうち、一つでも該当すれば「スマホ親指」の疑いがあります。

整形外科医が警告! 放置するとどうなる?

「痛みを我慢して放置していると、症状を悪化させる可能性があります。対策をしても症状が残ったり悪化したりする場合は、整形外科の受診が推奨されます。」と佐藤先生は説明します。

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