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なぜ40代から疲れやすくなるのか?「疲れが取れないし、眠い…」内科医監修 (2/3)
原因2 更年期による自律神経の乱れ
岡村先生:女性の場合、更年期(閉経)を迎え卵巣機能が低下すると、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの分泌量が急激に減少し、自律神経が不安定な状態になることで疲れやすくなります。
また、ストレス過多、疲労過多、睡眠不足の方は更年期障害になりやすい傾向にあります。
食生活の見直しや週1~2日程度のウォーキングやストレッチ等の運動を行うといでしょう。症状が続く場合は、医療機関の受診をおすすめします。
原因3 低血圧
岡村先生:低血圧だと血液循環が悪く、身体や脳の各組織に届けられる血液が不足しやすくなるため、疲れやすくなってしまいます。
栄養バランスのよい食事を摂る、アルコールを過剰摂取しないようにしましょう。
こんな人は「低血圧」になりやすい!
- 慢性的に睡眠不足である
- 不規則な生活を送っている
- よく夜更かしをする
- アルコールを過剰摂取する
- 薬剤(利尿薬など)を常用している
40~50歳の女性に多くみられる「甲状腺機能低下症」を患っていると、血圧低下が起こりやすく疲れやすい症状が出現します。
この場合、倦怠感を伴う疲労や、朝起きられないくらいの疲労感があります。自覚症状がある場合は、医療機関を受診して相談することをおすすめします。
原因4 睡眠不足
岡村先生:慢性的な睡眠不足により、疲労が改善されず蓄積されて、眠気も感じやすくなります。慢性的な疲労感、眠気や倦怠感を伴う疲労感があらわれます。
ゆっくり休んで、1日7時間程度の睡眠時間を確保しましょう。就寝直前までスマートフォンやパソコンを使用することはやめましょう。
こんな人は「睡眠不足」になりやすい!
- ストレス過多
- 毎日休みなく働いている
- スマホやパソコンを夜遅くまで使用している
- 運動不足
原因5 貧血
岡村先生:貧血により、血中の赤血球の質と量が低下していると、体が酸欠状態になります。体内に酸素が行き渡らないことで倦怠感を伴う疲労が現れます。
レバー、小松菜、納豆等、鉄分を豊富に含む食品を積極的に摂り、栄養バランスのよい食事を規則正しく摂るとよいでしょう。
ただし、食物で貧血を改善させる程の鉄分を摂取するのは難しいので、なるべく医療機関を受診してください。
何らかの病気が原因と判明した場合は、症状に合った治療を受けることができます。
こんな人は「貧血」になりやすい!
- 栄養不足(鉄分不足)
- 偏食をする
- ダイエット
- 睡眠不足
- アルコールの過剰摂取
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