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「疲労臭」ってどんな匂い?疲れが溜まり過ぎたときの体臭には「ある特徴的なニオイ」が! (2/2)
疲労臭を消したい! 対策はやはり「こまめに拭く」
江越先生:疲労臭は汗として発生します。こまめに汗を拭くようにしましょう。制汗剤や汗拭きシートを活用するとよいでしょう。
ただし、これは一時的な対策でしかありません。疲労臭は肝機能の低下が原因のため、入浴しても完全に落としきることはできません。
確実に疲労臭を消し去るためには、肝機能の改善が必要です。
「服に染み付いた疲労臭」はどうする?
江越先生:普通の洗剤では、アンモニアのにおいをとりきることは難しいです。消臭タイプの洗剤を使用しましょう。
食べ物でできる「疲労臭」対策
江越先生:疲労臭を改善するには、シジミ・オリゴ糖・いちじく・ビフィズス菌入りヨーグルトなどの食べ物を摂取しましょう。
ただし、これらの食べ物は、薬とは異なって即効性がないため、どのくらいの期間で効果が出るかは一概には言えません。
シジミ
江越先生:シジミには疲労回復に効果的なアミノ酸が含まれており、肝機能をサポートする働きがあります。お味噌汁やスープにするとよいでしょう。一日の摂取量の目安は100g程度です。
ビフィズス菌入りヨーグルト
江越先生:ビフィズス菌は、アンモニアを生む菌が住みにくい環境を作り、疲労臭の改善につながります。一日に2パック(200g程度)を目安に食べるといいでしょう。
オリゴ糖
江越先生:オリゴ糖は、ビフィズス菌の餌となり、増殖を助けます。そして、アンモニアを生む菌が住みにくい環境を作るため、疲労臭の改善につながります。ビフィズス菌入りのヨーグルトと一緒に食べましょう。
ただし、とりすぎるとお腹が緩くなってしまうことがありますので、少しずつとり入れましょう。
いちじく
江越先生:いちじくには食物繊維が豊富です。食物繊維もオリゴ糖と同じように、ビフィズス菌の餌となり、増殖を助けます。こちらもビフィズス菌入りのヨーグルトといっしょに食べるのがおすすめです。
大きめのいちじくなら、2個程度食べるとよいでしょう。
疲労臭を改善するためには、生活習慣の見直しもマスト
江越先生:疲労臭の改善には、生活習慣全般を見直すことが大切です。肝臓にいい習慣は、疲労臭の軽減につながります。
ゆっくり入浴すると、血流が促進されて自律神経が整うため、肝臓の働きのサポートになります。ストレスの発散にもなるので、おすすめです。
休肝日を取り入れる場合は、5日連続で飲んでその後2日休むというサイクルではなく、2~3日お酒を飲んだら翌日は飲まない、というサイクルがいいでしょう。
美容外科形成外科川崎中央クリニック 疲労とストレスで汗が臭う「疲労臭」とは
監修者プロフィール
ともしびクリニック代表医師
江越 正敏先生
佐賀大学医学部を卒業後、病院・美容クリニックでの勤務経験を経て、2020年にファイヤークリニック開業。美容医学、遺伝子学、栄養学、精神医学など肥満治療に関わる多方面から痩身医学研究と実践をする精神科医としても臨床に当たっており、西洋医学から東洋医学に渡って世界中から集積した独自の短期集中型医療ダイエットを開発。
<Edit:編集部>
※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。