
なぜ?眠気がとれない原因と、医師が感じる「疲れが取れない人の特徴」 (2/2)
朝起きたら「軽くカラダを伸ばす」
岡村先生:起きるのがつらい朝は、軽い運動を行うことで眠気覚ましができます。仕事の都合などで時間のとれない現代人には、簡単ストレッチがおすすめです。以下のような血流を良くするストレッチがよいでしょう。
- 椅子に座ったまま「背伸び」や「首回し」
- 肩の力を抜いて「手首をブラブラ」
ストレッチは、ダラダラするのではなく、メリハリをつけて行うのがポイントです。
軽い有酸素運動も交感神経を刺激する
岡村先生:時間がとれるのであれば、ウォーキングやジョギングをするのもよいでしょう。
ウォーキングやジョギングは、自分の体に負荷をかけないように行うことが重要です。また、どこか身近に段差があれば、踏み台昇降をすると交感神経を刺激し、眠気を抑えることができます。
朝におすすめの「食べ物・飲み物」
岡村先生:コーヒーや緑茶、玉露、炭酸水がおすすめです。
コーヒーや日本茶にはカフェインが含まれています。ただし、カフェインが血中に到達するまでは30分ほどかかるので、早めに飲むことが重要です。
胃が弱い方は何か食べてから飲むようにしましょう。飲み過ぎには注意が必要です。
シュワッとした爽快感が眠気を吹き飛ばしてくれる炭酸水もおすすめです。糖分の入ってないものを選んでください。
食べ物は、眠気覚まし用のガムやタブレットがおすすめです。ミントに含まれているメントールという成分が気分をすっきりさせてくれます。
また、ガムを噛むことによって脳を活性化してくれるので、眠気覚ましに効果てきめんです。
どうしても眠い時は「15分仮眠」
岡村先生:会社であれば昼休みなどに、15分程度の仮眠をとるのがおすすめです。心も体もすっきりして、眠気を感じることが少なくなります。
ただし、仮眠の取り過ぎはいけません。かえって体が疲れてしまい、眠気がとれにくくなることがあります。
監修者プロフィール
医療法人小田原博信会 理事長
医学博士 岡村 信良
久野銀座クリニック院長。平成18年北里大学・大学院卒。平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに平成20年に入職、その後院長に就任。
<Text:編集部>
※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。