ウェルネスフード
2025年3月5日

食事を変えると「たるみ・しわ」は食い止められるのか?管理栄養士視点でお答え! (3/3)

糖化がすすむ「日常に潜む原因」とは

望月さん:糖化の原因としては、「糖質や脂質の過剰摂取」「運動不足」「睡眠不足」「暴飲暴食や早食い」などが挙げられます。

糖化は、余分な糖質や脂質だけでなく、血糖値の急上昇や慢性的な高血糖によって促進されると言われています。

甘いものやファストフードを頻繁に食べる人、メタボリックシンドロームの人、運動習慣がない人は要注意です。

食事以外でできる肌の糖化対策

望月さん:肌の糖化を防ぐためには、次のような食事以外の生活習慣の見直しも大切です。

その1 食後に軽い運動を行う

食後1時間以内の血糖値が上昇しているタイミングで、ウォーキング等の軽い有酸素運動を行いましょう。

適度な運動により筋肉量が増えると基礎代謝が向上するため、糖化予防が期待できます。また、運動することで糖がエネルギーとして消費されるので、体内の余分な糖も減少すると考えられます。

ただし過度な運動を行うと、ストレスを感じて肌に悪影響を与える可能性があります。無理なくできる軽めの運動を、継続して行うのがおすすめです。

その2 6時間以上の睡眠時間を確保する

糖化によって肌が受けたダメージは、就寝中に修復されます。毎日6時間以上の睡眠時間を確保するように心がけましょう。

良質な睡眠をとるために、寝る直前はスマホやパソコンを使用しないようにしましょう。また、寝るときは部屋の照明を暗くしてください。

その3 禁煙する

たばこの煙はAGEsの増加につながると考えらえています。喫煙本数を減らすことから始めて、最終的には禁煙をおすすめします。

肌の糖化を防ぐ成分はコレ!化粧品やスキンケアに取り入れて

望月さん:抗糖化作用が期待できる成分は、次のようなものが挙げられます。

・ビタミンA
・ビタミンC
・ビタミンE
・カルノシン
・コウジ酸
・セイヨウオオバコ種子エキス

抗糖化をはじめ、美肌をサポートする成分として人気のビタミンCは、ビタミンBやグルタチオン等の成分を併用すると、より有効に働くと考えられています。

上記のような成分を含む化粧品でケアするのがおすすめです。

糖化対策はサプリでサポートすることもできる

望月さん:糖化対策には「スルフォラファン」「α-リポ酸」「アミノ酸」などが含まれているサプリがおすすめです。

ただし、サプリは食べ物から摂取する栄養分の補助と考えて、頼り過ぎないようにしてください。

スルフォラファンとは。含有量が多い食品と、効果的に摂るコツ

▼参考
オムロン vol.139 老化の原因「糖化」を防止しよう
養命酒製造株式会社 肌トラブルは糖化が原因?老化予防にオススメの簡単習慣
杏林大学医学部付属病院栄養部 AGEって知ってますか?
日本エステティック協会 糖化ストレスとたたかう

監修者プロフィール

健康検定協会理事長
望月 理恵子

株式会社Luce代表取締役、管理栄養士、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、小田原銀座クリニック栄養顧問、日本臨床栄養協会評議員。サプリメント・ビタミンアドバイザーなど、栄養・美容学の分野で活躍。多くの方が健康情報を学ぶための健康検定協会を主宰するとともに、テレビ・雑誌などで根拠ある栄養学を提供・監修をしている。「栄養学の◯と×」、「やせる時間に食べてみた!」など著書も多数。

<Edit:編集部>

※本記事は、mocobe(モコビ)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。

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