
医師が考える「ストレスを感じやすい人」「感じにくい人」の違い (2/2)
ストレス耐性を上げる生き方とは
岡村先生:自律神経を整えると、気持ちが不安定になりにくくなります。自分が「ストレスに弱い」と感じている人は、以下の3点を日頃から意識してみましょう。
規則正しい生活を送る
岡村先生:毎日同じ時間に起床する、朝はカーテンを開けて太陽の光を浴びる、昼と夜を逆転させないといった規則正しい生活を心がけましょう。
忙しい方は眠りにつく時間が遅くなりやすいですが、起床時間はできるだけ一定にしましょう。リズムが安定した生活を送っていると、ストレスに強い「健康な心身」の維持につながると考えられます。
十分な睡眠をとる
岡村先生:良質な睡眠を十分にとっていると、心身がリセットされて、ストレスの悪影響を受けにくくなると考えられます。
逆に睡眠不足だと思考力・集中力が低下したり、体調を崩しやすくなったりしてストレスが溜まりやすいです。
軽めの運動を毎日15分程度行う
岡村先生:ウォーキング、ヨガ、ストレッチなどの軽めの運動を毎日15分程度行いましょう。気分転換になり、心身のリフレッシュにつながります。
また、血行が促されることで、ストレスからくる頭痛・腰痛・肩こりの改善も期待できます。
それでも「どうしてもストレスが溜まる」ときは
岡村先生:「どうしてもストレスが溜まってつらい」というときは、まず信頼できる周囲の方(上司・家族など)に相談してみましょう。
相談できる相手がいない場合は、精神科のクリニック、もしくは公共機関で相談するとよいでしょう。精神科では、心の病気とまでいかない方でも悩みを相談しても大丈夫です。ただし一部のカウンセリングなど診療内容によっては自由診療になるケースもあります。
自分だけで悩みを解決しようとすると、精神的苦痛が大きくなって心身に悪影響を与えやすいものです。他者の意見や見解を知ることで、状況改善の糸口が見つかるケースも多々あります。
ストレスが溜まってどうしようもないときは、一歩踏み出す勇気を持って相談してみましょう。
監修者プロフィール
岡村 信良(おかむら・のぶよし)先生
内科医。経歴:平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニック
<Edit:編集部>
※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。