
「寝ても寝ても眠い」のはストレス限界のサインかも!医師が教える対処法 (3/3)
根本的に“ストレス症状”を解決するには……
田中先生:ストレスそのものを軽減するためには、以下の手順でセルフケアを行うとよいでしょう。
1.まず、休む
まずは、身体と心をゆっくり休めましょう。この期間はストレスに感じる物事から離れましょう。
体力が戻ってきたら、ストレスの原因を解消するために少しずつ行動をとってみるとよいでしょう。
2.次に、規則正しい生活をおくる
早寝をし、同じ時間に起きるようにしましょう。
日中にしっかり動くと夜眠れるので、日中に適度な運動をする習慣を付けましょう。眠る前の激しい運動は、逆に神経を高ぶらせてしまうので控えてください。
また、食事は定期的にバランスのよいものをとるようにして、胃腸を動かすとよいでしょう。
眠気が1週間以上続くときは、一度病院へ
田中先生:風邪や感染症などの症状はないのに、日中の眠気が1週間以上続いている・倦怠感や疲労感が取れないといった場合は、早めに医療機関に相談しましょう。
上記の症状には、脳の働きや自律神経の異常が考えられます。心の病気、過眠症などの病気も疑われるため、早めに受診することをおすすめします。
「ストレスが原因の眠気」があるときは、心療内科での相談をおすすめします。
参考 厚生労働省 うつ病
監修者プロフィール
田中 奏多先生
福島県立医科大学卒業。「働く人を支える」薬に依存しない医療を展開する「BESLI CLINIC」を2014年に協同創設、2030年を基準に医療現場から社会を支える医療経営を実践しています。産業医視点からビジネスマン・ビジネスウーマンを支えております。生薬ベースの漢方内科での経験を活かし、腹診を含めた四診から和漢・井穴刺絡などの東洋医学を扱い、ホルモン、生活習慣をベースに身体から心にアプローチする診療を担当。米国マウントサイナイ大学病院へ留学、ハーバード大学TMSコースを修了。TMSをクリニックへ導入、日本人に合わせたTMSの技術指導、統括を行っています。
<Edit:編集部>
※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。