疲れが取れない…原因はストレス?疲れが取れない人の特徴と対処法4つ
ヘルス&メンタル
2025年5月14日

寝ても疲れが取れない人へ。ストレスによる“慢性疲労”を防ぐ4つの方法 (2/2)

「ストレスで疲れが取れない人」ってどんな人?

下記の特徴に当てはまる人は、ストレスによって疲労が慢性化している可能性があります。

  • 悩みを抱え込みやすい
  • 神経質
  • 几帳面
  • 心配性
  • 責任感が強い
  • 完璧主義
  • こだわりが強い
  • 睡眠不足
  • 不規則な生活習慣

田中先生は「強いストレスが続くと、脳卒中や心筋梗塞などの重篤な病気につながる恐れがあります。さらに、ストレスによって生じる炎症物質が脳に影響し、うつ状態を引き起こすこともあります」と警鐘を鳴らしています。

疲れが取れないのは「脳疲労」が原因かも。専門家に聞いた、脳の疲れを回復させる方法

疲れは「そのうち治る」と思ってしまいがちですが、実は放っておくとどんどん回復しにくくなります。

疲れた状態が長く続くと、心と体の両方に負担がかかり、気分が落ち込んだり、体調を崩してしまうことも。体調を崩してしまうと元の状態に戻るまでに時間がかかり、つらさも増してしまいます。

だからこそ、早めのケアがとても大切です。

医師が教える、慢性疲労を防ぐ4つの方法

実は気づきにくい! 自分の疲れを認める

がんばり屋さんほど無理しがち。自分で自分の疲れに気が付いていないケースもあります。心と体の声に耳を傾け、疲れのサインを見逃さないようにしましょう。

疲れのサインを感じたら、意識的に休むことが必要です。

心が疲れたときに出る「心身のSOSサイン」とは。しんどい時の対処法を心理士が解説

3つのポイントをクリアして睡眠の質を高める

質の良い睡眠をとると、頭も体も効率よく回復します。3つのポイントを意識しましょう。

  • 毎日同じ時間に寝て起きる
  • 生活リズムを整える
  • 夕食は寝る2時間前までに摂る

効率よく疲労回復できる眠り方「濃縮睡眠」とは。“理想の睡眠時間”に惑わされない!(前編)

消化を助けて胃腸の負担を減らす

食事はよく噛んで、ゆっくり食べましょう。消化を助けて胃腸の負担を減らすことで、疲れを感じにくい体になります。

ビタミン・ミネラルをしっかり摂ることも重要です。疲労回復に役立つビタミンB1やビタミンB2、鉄分やカルシウムなどのミネラルもバランスよく摂りましょう。

【即効性に期待】疲労回復にいい食べ物&飲み物25選(コンビニ編)

血流を良くする

ぬるめのお風呂にゆったり浸かりましょう。38〜39度のお湯に30分浸かることで血流が良くなり、心も体もリラックスできます。

ウォーキングやストレッチなどの運動もしましょう。毎日15分程度の運動を習慣することで血流が良くなり、疲れにくい体になります。

「お風呂で首まで15分浸かる=軽い運動と同等の効果」。医学博士コメントも

「しっかり休んでいるにも関わらず疲れが取れない、または強い疲労感が6ヶ月以上続いている場合には、早急に医療機関を受診してください。」と田中先生。

日常生活に支障が出ている場合は、早めに内科を受診しましょう。

監修者プロフィール

田中 奏多先生

福島県立医科大学卒業。「働く人を支える」薬に依存しない医療を展開する「BESLI CLINIC」を2014年に協同創設、2030年を基準に医療現場から社会を支える医療経営を実践。産業医視点からビジネスマン・ビジネスウーマンを支えております。生薬ベースの漢方内科での経験を活かし、腹診を含めた四診から和漢・井穴刺絡などの東洋医学を扱い、ホルモン、生活習慣をベースに身体から心にアプローチする診療を担当。米国マウントサイナイ大学病院へ留学、ハーバード大学TMSコースを修了。TMSをクリニックへ導入、日本人に合わせたTMSの技術指導、統括している。

※本記事は、Medicalook(メディカルック)で掲載されていた内容を移管し、加筆・修正したものです。

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