ヘルス&メンタル
2025年6月23日

幸せホルモン「セロトニン」不足は“顔つき”でわかる?こんな見た目になってきたら要注意! (1/3)

セロトニンは、脳内で分泌される神経伝達物質のひとつで、精神の安定や幸福感、意欲の維持に深く関わることから「幸せホルモン」とも呼ばれています。

慢性的なストレスや不規則な生活によってセロトニンの分泌が低下すると、表情筋の動きが鈍くなったり、目の輝きが失われたりといった見た目の変化が現れることがあります。

本記事では、セロトニン不足が“顔つき”に与える影響と、そのサインをいち早く察知するための見た目のチェックポイントについて解説していきます。

セロトニンが不足すると、表情・顔つきに変化が出るってホント?

セロトニンは、脳内で感情や気分のバランスを保つために重要な神経伝達物質であり、「幸せホルモン」として知られています。セロトニンの分泌量が十分にあるとき、人は気分が安定し、自然と表情が明るく、目や口元の動きも柔らかくなります。

ところが、セロトニンが不足すると、以下のような“顔の変化”が起きやすくなるとされています。

セロトニン不足だとこんな顔つきになりがち

顔つきの変化  
表情が乏しくなる 喜怒哀楽の表出が減り、無表情になりやすい
目の輝きが失われる  疲れて見える、目が虚ろになる
口角が下がる 無意識に口元が緩み、老けて見える
肌ツヤが悪くなる 自律神経の乱れから血行不良になりやすい
姿勢や筋肉の緊張も影響 顔だけでなく、姿勢や首まわりの表情筋も関係

セロトニンは顔の筋肉(表情筋)や自律神経の活動にも影響を与えており、不足すると表情が乏しくなります。

また、気分の落ち込みが続くと表情を作る顔の筋肉も固まったり萎縮し、結果として顔全体の印象も変わってしまうのです。

無理にでも笑ってみる、は効果あり?

心理学や脳科学の分野では、「表情フィードバック仮説」という考え方があり、表情が感情に影響を与えることが示唆されています。

たとえば、笑顔を作ることで脳が「楽しい」「嬉しい」と感じやすくなり、セロトニンやエンドルフィンといった“気分を良くする神経伝達物質”の分泌が促されると考えられているのです。

「作り笑いなんて意味ない」と思われがちですが、脳は“筋肉の動き”にも反応するため、実は効果はゼロではありません。とくに口角を上げる動きには、脳を刺激する働きがあるとされます。

ただし、無理のしすぎは逆効果! 重要なのは、「自分の気持ちを否定せずに、軽く笑顔を意識する」ことです。無理やりポジティブになろうとしすぎると、逆にストレスになってしまうことも。

鏡の前でニッコリしてみる、好きなコメディを観る、ほっとできる人と話すなど、自分の気持ちを軽くほぐす“きっかけ”としての笑顔を活用するのがポイントです。

医師が考える「幸せホルモン“セロトニン”が少ない人の特徴」とは

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