
【意外な事実】-17kgを経験した管理栄養士が語るダイエット方法とは?「簡単すぎる」「今日からすぐできる」
「夏は汗をかくから、なんとなく痩せやすそう」——そんなイメージ、ありませんか? ところが実際は逆。夏は基礎代謝が下がりやすく、冷たいものの摂りすぎもあって、意外と“痩せにくい季節”なのです。
そこで注目したいのが、「体内時計」に着目した“時間”で調整するダイエット。今回お話を伺ったのは、自身も-17kgの減量を成功させた管理栄養士・古谷彰子先生。食事量は減らさず、“とあること”を見直すだけという、無理のないダイエット法を教えてくれました。
なぜ夏は痩せにくい? その意外な理由とは
汗はかいても基礎代謝は落ちている
夏は気温が高いため、体温維持のためのエネルギー消費(=基礎代謝)が低下。結果的に「太りやすい体」になりやすい。
冷たい食べ物や飲み物で代謝が落ちる
かき氷、冷たいドリンク、そうめんなど、夏の定番は内臓を冷やし、代謝の低下を招きます。
いつの間にか痩せている? カギは“体内時計”
私たちの体には1日のリズムを司る「体内時計」が存在し、代謝・ホルモン分泌・睡眠・体温調整など、あらゆる生理機能に影響しています。
しかしこの体内時計、生活習慣や夜更かしなどでズレやすく、放っておくと太りやすい体質へ。
古谷先生いわく、「体内時計のズレをリセットするためには、“朝食”が最大のポイント」。朝に食べることで内臓が目覚め、体が1日をうまく使えるモードに切り替わるのです。
実践編! 管理栄養士がすすめる「体内時計ダイエット」の一日
【朝】起床後1~2時間以内がベストタイミング
朝食はとにかく“食べること”が大事。夜ごはんを軽くし、そのぶん朝に栄養をまわすと、代謝が上がりやすくなる。
メニューは炭水化物+たんぱく質を意識。筋肉と体温アップにつながる。
▶おすすめ“朝食のはじめの一歩”= 「パチト」習慣
パ:パン(エネルギー源)
チ:チーズ(たんぱく質)
ト:トマト(ビタミン・ミネラル)
時間がない朝でもこれだけならできそうですね。
【昼】朝から5時間後を目安にしっかり補給
好きなメニューに野菜をプラスして、バランスアップ。外食やコンビニでは「手ばかり法(=手のひらサイズの栄養バランス)」を意識。
画像出典:全国健康保険協会 岡山支部「1日の目安って?手ばかりをマスターしよう」
【夜】朝から10〜12時間後、就寝2〜3時間前が目安
脂肪をためこまないためには、糖質を控えて食物繊維をしっかりとること。ごはんを食べたいなら、量をいつもより軽めに。
夜のスマホ・テレビ+アイスやジュースの組み合わせは、体内時計を狂わせやすいので要注意!(※1)
(※1)幼児の夜更かし、原因は夕食後の甘い誘惑とスクリーン【研究成果】
ダイエットのカギは「がんばりすぎない」こと
古谷先生によれば、「体内時計を整えるだけで、自然と体が痩せやすい状態になる」とのこと。実際、この食事法を始めて1か月以内に-2kgを達成した人もいるのだとか。
夏こそ、“食べる量”ではなく“食べる時間”を整えて、代謝とメンタルを味方にしたダイエットをはじめてみませんか?
著者プロフィール
古谷彰子
愛国学園短期大学 准教授、博士(理学)、管理栄養士、フードスペシャリスト等の資格を生かし、2018年に個人事業主ChronoManageを開業。2023年より現職。早稲田大学 創新研究機構 招聘研究員、 (株)アスリートフードマイスター 認定講師、発酵料理士協会特別講師としても勤務する。「時間」という観点から、医学・栄養学・調理学の領域にアプローチすることを専門とし、科学的根拠を基にしたライフスタイルへのアドバイス、時間栄養学的栄養指導、実体験を基にした食育活動や講演活動、料理教室も開催中。現場を通じて得た問題点をもとに、ヒトを用いた臨床試験、官能評価、アンケート調査を行うことを得意とする。企業の商品開発や、マーケティングに役立たせることが出来ると好評を博している。メディア出演、連載、著書多数。
・公式サイト
https://chronomanage.com/
https://www.aikoku-jc.ac.jp/course/subject/
<Edit:編集部>