ウェルネスフード
2025年9月4日

錠剤サプリとグミサプリ、どっちがいい?腎臓や肝臓への負担、吸収のよさ…それぞれのメリット・デメリットとは (2/2)

錠剤サプリとグミサプリ、腎臓・肝臓などに負担が少ないのはどっち? 変わらない?

では、腎臓や肝臓に対する負担はどうでしょうか。

結論は、腎臓や肝臓への負担は「剤形(錠剤かグミか)」よりも、「成分の種類や量」によって左右されます。

腎臓は、血液中の老廃物や不要な物質をろ過して、尿として排出する役割を担っています。サプリに含まれる栄養素のうち、吸収されなかった過剰分は腎臓で処理されるため、摂りすぎると負担がかかることがあります。

水溶性ビタミンと脂溶性ビタミン

とくに注意したいのが「水溶性ビタミン」。ビタミンCやB群などは、余った分が尿から排出されるため、過剰摂取は腎臓にとっては負担がかかります。

一方で「脂溶性ビタミン」(ビタミンA・D・E・Kなど)は体内に蓄積されやすく、こちらは肝臓に負担がかかる可能性があります。

肝臓は、栄養素の代謝や解毒を担う重要な臓器。蓄積される成分が多いと、処理に時間がかかり、負担が増すこともあるのです。

栄養士が語る、筋トレにおすすめのサプリメントとは。“筋肉俳優”がヘビロテしたいサプリをピックアップ

サプリの摂取のコツは容量を守り、水分をしっかりとることが大切です。グミでも錠剤でも、適切に使えば身体に優しい味方になります。

見た目や味に惑わされず、「自分に必要な栄養を、必要な量だけ」──それが、腎臓や肝臓を守るいちばんのコツです。

監修者プロフィール

用賀きくち内科 肝臓・内視鏡クリニック院長
菊池真大(きくち まさひろ)先生

慶應義塾大学医学部卒業、東海大学医学部客員准教授、米国ペンシルバニア大学消化器内科元博士研究員、日本アルコールアディクション医学会理事。日本総合内科専門医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本内視鏡学会専門医、日本人間ドック健診専門医、日本病態栄養学会専門医、日本抗加齢医学会専門医
2024年秋、メタボとロコモを同時予防管理する未来志向型クリニックを東京・用賀の地に開業。https://www.youga-naika.com/

<Edit:編集部>

1 2