
「毎晩、夜中に目が覚める理由」はメンタルにある?眠りを邪魔する“こころのモヤモヤ”対処法 (4/4)
寝る前にこんな感じになってない? 寝つきや睡眠の質を悪くする“BAD”状態
寝る前は、心と体をゆるめてリラックスさせる時間のはず。しかし、無意識のうちに心がざわついた状態になっていると、寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めたりする原因になります。
「最近、ぐっすり眠れない」と感じている人は、こんな心理状態になっていないか、振り返ってみてください。
1. 明日のことを考えすぎて不安になる
「明日の会議、うまくいくだろうか」「朝ちゃんと起きられるかな」など、未来への不安が頭から離れないと、脳は活動モードのままになってしまいます。
不安や心配ごとは、寝る前の脳を覚醒させ、入眠を妨げる大きな要因です。
2. 今日の気になる出来事を何度も思い返している
「あの時こう言えばよかった」「あの態度、なんだったんだろう」など、1日の出来事を頭の中で繰り返す“反すう思考”も、心を休める妨げになります。
感情を引きずったまま眠ろうとすると、脳が整理を優先してしまい、眠りが浅くなります。
3. 「早く寝なきゃ」「眠れないかも」と焦っている
「もうこんな時間、寝なきゃ」「寝不足になるかも」と焦る気持ちは、かえって緊張を高めてしまいます。睡眠に対するプレッシャーは、眠れない原因の一つです。
4. 寝る直前までスマホで興奮するコンテンツを見ている
ベッドに入ってからもSNSを見たり、ニュースをチェックしたりしていませんか? 強い刺激や感情の動きは、脳を覚醒状態に保ち、眠りのスイッチを切り替えにくくします。
5. 無自覚なストレスや緊張が続いている
自分では平気だと思っていても、心の奥底ではストレスや不安を抱えていることがあります。このような無意識の緊張状態は、自律神経のバランスを乱し、眠りの質を下げてしまいます。
監修者プロフィール
神谷町カリスメンタルクリニック院長
松澤 美愛先生
東京都出身。慶應義塾大学病院初期研修後、同病院精神・神経科に入局。精神科専門病院での外来・入院や救急、総合病院での外来やリエゾンなどを担当。国立病院、クリニック、障害者施設、企業なども含め形態も地域も様々なところで幅広く研修を積む。2024年東京都港区虎ノ門に「神谷町カリスメンタルクリニック」を開業、院長。精神保健指定医/日本精神神経学会/日本ポジティブサイコロジー医学会
URL https://charis-mental.com/
InstagramURL https://www.instagram.com/charismentalclinic
<Edit:編集部>