2025年10月30日
【専門家監修】なぜ愛着障害があると恋愛で悩みやすい?その理由と、今日からできる対処法 (2/7)
愛着スタイル別に見る恋愛の特徴
自分の愛着スタイルを知ることは、恋愛パターンを理解する第一歩です。各タイプの特徴を見ていきましょう。
不安型:嫌われたくなくて相手を試してしまう
不安型の人は、「見捨てられたくない」という強い不安を抱えています。恋愛において、相手の愛情を繰り返し確認せずにはいられません。

恋愛での特徴
- 相手の些細な言動に敏感で、「嫌われたかも」とすぐに不安になる
- 「本当に好き?」と何度も確認したくなる
- 連絡がこないと、すぐに不安になって何度もメッセージを送ってしまう
- 相手の気を引くために、わざと嫉妬させたり試したりする
- 自分の気持ちを抑えて、相手に合わせすぎてしまう
- 別れを告げられることを極度に恐れ、関係に執着する
- 一人でいることが苦手で、常に相手とつながっていたい
背景にあるもの
幼少期に、養育者の愛情が不安定だったり予測不可能だったりした経験が影響しています。
「今日は優しいけれど明日は冷たい」「機嫌次第で対応が変わる」といった環境で育つと、「いつ見捨てられるか分からない」という不安が根付きます。
恋愛では、この不安が「相手の愛情の確認」という形で表れます。しかし、何度確認しても安心できず、かえって相手を疲弊させ、本当に関係が壊れてしまうこともあります。
回避型:距離を取りたくなる/本音を見せづらい
回避型の人は、親密な関係を築くことに不安や抵抗を感じます。他者に依存することや、自分の弱さを見せることを避けようとします。

恋愛での特徴
- 深い関係を避け、一定の距離を保とうとする
- 「重い」と感じられることを恐れ、自分の気持ちを抑える
- 相手が近づきすぎると、無意識に距離を取りたくなる
- 本音を言わず、表面的な関係にとどめる
- 「一人の時間が大切」と言って、デートの頻度を減らそうとする
- コミットメント(結婚など)を避ける
- 感情表現が苦手で、「好き」などの言葉を言いにくい
背景にあるもの
幼少期に、養育者が感情的に冷たかったり、「甘えるな」と突き放されたりした経験が影響しています。「助けを求めても応えてもらえない」「頼っても裏切られる」という学習から、「人に頼らず自分で何とかする」ことが身につきました。
恋愛では、親密さを求める相手を「重い」と感じたり、関係が深まると逃げ出したくなったりします。本人も「なぜ素直になれないのか」と悩んでいることが多いです。
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