メンタルヘルス
2023年5月14日

こんな人は五⽉病になりやすい!特徴と症状チェックリスト、対処法【医師解説】 (1/2)

新生活や環境の変化が多い春を経て、GW明けは心身の不調に見舞われやすい時期です。4月は緊張感や興奮のブーストがあり、モチベーション高く頑張ることができていたものの、連休を挟み、心身がホッと一息ついたところで疲れが現れます。

会社や学校に行きたくない、仕事のモチベーションが出なくなった、外に出たくない……いわゆる「五⽉病」です。

五月病は医学的な病名ではありませんが、季節性の不調をそのまま放置していると、本格的なうつ状態に発展することもあります。

厄介な五月病について、対策を考えていきましょう。教えてくれたのは、健康医療相談サービス「HELPO」を展開するヘルスケアテクノロジーズ株式会社ヘルスケアビジネス本部ヘルスケアコンサルティング部所属の加藤卓浩医師です。

五⽉病の症状チェックリスト

まずは五月病のセルフチェックから。

☑ 集中力が続かない
☑ 疲れやすい
☑ やる気がでない
☑ 今まで楽にできていたことができなくなった
☑ 漠然とした不安や焦りがある
☑ 気分が落ち込む
☑ 胃痛
☑ 食欲不振
☑ 頭痛・めまい
☑ 不眠

ヘルスケアテクノロジーズが全国の会社員約1200名に対して行った調査によると、5割以上の⼈が五⽉病になったことがあると⾃覚しており、17.8%は五月病の回復に2か月以上かかったという結果に。

五⽉病は単なる「連休明けの不調」ではなく、放置することで本格的なうつ病などに発展することもあります。

こんな人は五月病になりやすい傾向に!

環境に変化があった人

五月病は環境の変化が主な原因とされているため、進学・就職・転職・失職・昇進・降格や結婚・離婚、病気・怪我などで環境が大きく変わった方はなりやすいと言えます。ネガティブな環境変化だけでなく、ポジティブな環境変化であってもストレスはかかるのです。

ストレス過多の人、生活習慣の乱れがある人

大きなストレス、または長くストレスを抱えている人や、睡眠不足、栄養不足、運動不足、生活習慣の乱れがある人は、心身のバランスを崩しやすいため、五月病になりやすいと考えられます。

責任感がある、完璧主義、趣味がない人

性格として几帳面で真面目、責任感がある、完璧主義という方、趣味のない人は五月病からうつ病になりやすいため注意が必要です。

五⽉病になってしまったと感じたらどうすればいい?

では、チェックリストに多く当てはまり、かつ回復していない場合、どのような対処法を行うとよいでしょうか。

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