【専門家監修】なぜ愛着障害があると恋愛で悩みやすい?その理由と、今日からできる対処法 (4/7)
恋愛の場面で出やすい「愛着のくせ」
愛着スタイルは、日常の恋愛場面で具体的にどう表れるのでしょうか。よくあるパターンを見ていきましょう。
パターン1 LINEや連絡頻度で出やすいクセ
不安型の場合
LINEの返信が1時間遅れるだけで、「嫌われたかも」「何か悪いことした?」と不安になります。既読無視されると、「もう終わりだ」とパニックになり、何通も追いLINEを送ってしまいます。
相手が忙しいだけと分かっていても、感情が抑えられません。「おはよう」「今何してる?」「寝た?」と、つながりを確認するために頻繁に連絡してしまいます。

回避型の場合
逆に、相手から頻繁に連絡が来ると「重い」「束縛されている」と感じます。毎日連絡することが負担で、わざと返信を遅らせたり、そっけない返事をしたりします。
「連絡しないと怒られるかも」というプレッシャーを感じ、かえって連絡が億劫になります。「一人の時間が欲しい」と伝えたいけれど、それを言うと関係が壊れるのではと不安になります。
⇒健全なパターンに近づけるには
お互いの「心地よい連絡頻度」を話し合うことが大切です。「毎日連絡したい」「2〜3日に1回がちょうどいい」など、率直に伝え合います。
違いがあっても、お互いを尊重する姿勢が関係を安定させます。
パターン2 デート・ケンカ・別れ際で出やすいクセ
デートでの愛着のくせ
不安型の人は、デート中も「楽しんでくれているかな」「退屈していないかな」と相手の反応を気にしすぎます。自分がどうしたいかより、相手に合わせることを優先し、疲れてしまいます。
回避型の人は、デートの回数を減らそうとしたり、グループデートを好んだりします。二人きりの濃密な時間が苦手で、「友達も呼んでいい?」と言ってしまうことも。
ケンカでの愛着のくせ
不安型の人は、些細な意見の違いで「嫌われた」と感じ、過度に謝ったり、逆に感情的になって相手を責めたりします。「もう別れる?」と極端なことを言ってしまうことも。
回避型の人は、ケンカを避けるために本音を言わず、問題を先送りにします。あるいは、感情的な場面から逃げるように、連絡を断ったり、話し合いを拒否したりします。
恐れ・回避型の人は、ケンカの最中にパニックになり、自己破壊的な行動(自傷、物を壊すなど)をとることがあります。

別れ際での愛着のくせ
不安型の人は、別れを告げられると、何とか引き留めようと必死になります。「変わるから」「もう一度チャンスを」と懇願し、相手にしがみつきます。別れた後も、復縁を望んで何度も連絡してしまうことも。
回避型の人は、逆に関係が深まると「逃げたい」衝動に駆られ、自分から突然別れを切り出すことがあります。後になって「やっぱり好きだった」と後悔することも。
次:なぜこうした反応をしてしまうの? 相手の反応に敏感になりすぎる理由








