両親から愛されて育った人とそうでない人、どんな違いがある? (1/4)
両親からたっぷりと愛情を受けて育った人と、さまざまな事情で愛情が不足した環境で育った人では、大人になってからの考え方や行動パターンに違いが見られることがわかっています。
これは決して「愛されなかった人はダメ」という話ではありません。むしろ、なぜ自分がこういう考え方をするのか、なぜこんな行動パターンになりやすいのかを理解することで、より生きやすくなるヒントが見つかるかもしれません。
両親の愛情を受けて育った人に見られる3つの特徴
まずは、両親から愛情をしっかりと受けて育った人に共通して見られる特徴について見ていきます。
自分を信じる力と心の安心感がある
愛情を受けて育った人の最大の特徴は、自己肯定感の高さと基本的な安心感です。

幼少期に「あなたは大切な存在だ」というメッセージを繰り返し受け取ることで、「自分には価値がある」という感覚が心の土台として形成されます。
これは「自分は完璧だ」という意味ではなく、「欠点があっても、失敗しても、自分という存在は受け入れられる」という深い安心感です。
この土台があると、新しい環境に飛び込むときや困難に直面したときでも、「何とかなる」「最悪の場合でも自分は大丈夫」という感覚を持つことができます。過度に不安になったり、自分を責めすぎたりすることが少ないのです。
また、他人の評価に一喜一憂しにくいという特徴もあります。もちろん褒められれば嬉しいし、批判されれば落ち込みますが、それによって自分の価値が根本から揺らぐことはありません。
「この人はこう思っているんだな」と、他人の意見を参考にしつつも、最終的には自分の判断を信じることができるのです。
適切な距離感を保ち、必要なときに助けを求められる
愛情を受けて育った人は、人との境界線を引くのが上手です。
ここでいう境界線とは、「自分と他人は別の人間である」という当たり前のようで難しい認識のこと。相手の問題を自分の問題として背負い込みすぎることなく、また自分の問題を他人に丸投げすることもなく、適度な距離感を保てます。
「それは私の責任ではない」「これは手伝ってほしい」といった判断を、罪悪感なく行うことができるのです。人に頼ることを「弱さ」ではなく、「上手な協力の仕方」として捉えられます。

困ったときに「助けて」と素直に言えるのも大きな特徴です。幼少期に「困ったら頼っていいんだよ」という経験を重ねているため、助けを求めることに抵抗がありません。
一方で、相手が「NO」と言う権利も尊重できるため、断られても過度に傷ついたり、関係が壊れたりすることも少ないのです。
失敗を恐れず、経験として前に進める
愛されて育った人は、失敗への恐怖が比較的少ない傾向があります。これは「失敗しても、自分の価値が否定されるわけではない」という感覚があるからです。
幼少期に失敗したときも、親から「だめな子だ」と否定されるのではなく、「次はどうする?」と一緒に考えてもらった経験が土台になっています。
そのため、新しいことに挑戦するハードルが低く、たとえうまくいかなくても「いい経験だった」「次に活かそう」と前向きに捉えられます。完璧主義に陥りにくく、「やってみなければわからない」というスタンスで行動できるのです。
もちろん失敗すれば落ち込みますが、その落ち込みが長期化したり、「自分は何をやってもダメだ」という極端な思考に発展したりすることは少ないでしょう。
失敗を「自分という人間の価値」と結びつけず、「今回の出来事」として切り分けて考えられるのです。
次:愛情が不足した環境で育った人に見られる3つの傾向











