もやしは洗うべき？袋のままでもOK？管理栄養士が教える正しい扱い方

安くてヘルシー、料理にも使いやすい万能野菜「もやし」。でも、袋から出してそのまま使っていませんか？市販のもやしには「洗ってから調理してください」と書かれているものもありますが、一見きれいに見えるもやしを、なぜ洗う必要があるのでしょうか？

管理栄養士に、正しいもやしの扱い方を聞きました。

もやしは洗う必要があるの？

市販のもやしの一部には、「洗ってからご使用ください」と表示されているものがあります。この表示がある場合は、必ず調理前に水で洗いましょう。

洗うことで以下が除去できます。

農薬や化学物質の残留
バクテリアや微生物（例：サルモネラ菌、大腸菌など）
土やホコリなどの異物

もやしは湿度の高い環境で育てられるため、微生物が繁殖しやすい野菜です。見た目がきれいでも、調理前にさっと洗うことでリスクを減らせます。

洗わずに食べたらどうなる？

「洗ってから調理」と表示されているもやしを洗わずに食べると、以下のような健康リスクが考えられます。

食中毒（サルモネラ菌・リステリア菌など）
吐き気・腹痛・下痢・めまいなどの体調不良
消化不良やお腹の張り

とくに、免疫力が低下している人・妊娠中の方・高齢者・幼児は注意が必要です。加熱調理が前提の料理でも、調理前にきちんと洗うことで、リスクをより低く抑えられます。

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正しい「もやしの洗い方」

もやしを洗うときは、以下の方法がおすすめです。

１．ザルにもやしを入れる
２．冷たい水またはぬるま湯を流しながら、手で優しくかき混ぜるように洗う
３．洗い終わったら水をしっかり切る

汚れがひどい場合は、2〜3回ほど水を替えて洗いましょう。

「袋のまま洗う」のはアリ？

時短のために、もやしを袋のまま洗う人もいますが、この方法でもある程度は洗浄可能です。
ただし、水が全体にもやさず、汚れや微生物が落ちにくい可能性もあります。可能であれば、ザルを使ってやさしく全体を洗うのが理想です。

監修者プロフィール

たいや内科クリニック
管理栄養士　林安津美（はやしあつみ）さん

大学卒業後、JAあいち厚生連で37年にわたり病院の管理栄養士として勤務。その間、豊田厚生病院・安城更生病院の技師長として17年間在籍。2022年5月よりたいや内科クリニックへ入職。病態栄養専門管理栄養士・日本糖尿病療養指導士・腎臓病療養指導士・がん病態栄養専門管理栄養士・和漢薬膳師等の資格を活かし、患者さんの思いを聴き・応え、患者目線でテーラーメイドの医療を届けるよう心掛けている。