なぜ「ビタミンD」を摂るといいのか。不足すると何が起こる?管理栄養士が解説 (1/2)
動ける体を維持したいと思っていても、実はその土台となる骨や筋肉は、気づかないうちに弱ってしまうことがあります。特に将来の骨粗しょう症リスクは、若いうちからの生活習慣によって大きく変わることが知られています。
そのリスクを左右する栄養素のひとつが「ビタミンD」です。ビタミンDは健康を保つために欠かせない栄養素ですが、日本人は不足しがちであることをご存じでしょうか。ビタミンDが足りない状態が続くと、骨や筋肉に影響が出ることがあります。動ける体を維持するためにも、若いうちからビタミンDを意識して摂取することが大切です。
ビタミンDの働きや日本人の摂取状況、食事で効率よく補う方法について、管理栄養士が詳しく解説します。

ビタミンDには、カルシウムの吸収を助ける働きがあります。カルシウムは骨や歯の材料となるミネラルですが、食べ物からの吸収率はあまり高くありません。カルシウムが豊富な食材として知られている牛乳を摂取しても、含まれるカルシウムのうち40%程度しか体に吸収されないと考えられています。また、体に吸収されたカルシウムが骨に定着するのをサポートするのもビタミンDの役割です。
骨は体を支え、動かすための土台となる存在です。骨の健康が損なわれると、運動のパフォーマンスが低下したり、ケガをしやすくなったりするおそれがあります。ビタミンD不足により心配されるのが、骨がもろくなり骨折しやすくなる「骨粗しょう症」です。
骨が丈夫な状態を保てているのは、体内で古い骨が壊され、新しい骨が作られるというサイクルが繰り返されているためです。しかし、歳を重ねるにつれてこのサイクルのバランスが崩れることから、高齢になると骨粗しょう症を発症しやすくなります。さらに、ビタミンDやカルシウムが不足していると、骨粗しょう症のリスクは一層高まります。

高齢者の骨折は、筋力や活動意欲の低下をまねきやすく、寝たきりや要介護につながることも少なくありません。このような背景から、国の健康政策である「健康日本21(第三次)」でも、骨粗しょう症対策が重要な課題のひとつとされています。
加えて、近年注目されているのがビタミンDと筋肉の関係です。重度のビタミンD欠乏では、筋力低下や筋肉痛が起こることが報告されています。骨と筋肉は連動して体を動かしているため、運動のパフォーマンスを保つうえでも、ビタミンDは重要な栄養素といえるでしょう。
あなたも足りていないかも?不足しがちなビタミンD
ところが、現代の日本人はビタミンDを十分に摂取できていないことが分かっています。
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