友達がいない人によくある特徴とは?なぜか友達ができない、離れていく…
ヘルス&メンタル
2026年2月24日

友達がいない人によくある特徴とは?なぜか友達ができない、離れていく…

SNSを開けば、誰かが楽しそうに友人と過ごす写真が流れてくる。ふと「自分には友達が少ないのかもしれない」と感じて、検索窓にこのキーワードを打ち込んだ方もいるかもしれません。

友達の数や関係性は、人それぞれ。多ければいいというものでもありません。しかし、「友達がほしいのにできない」「せっかくできた友達が離れていく」という状況が続くと、自分に何か問題があるのではないかと不安になるのも自然なことです。

神谷町カリスメンタルクリニック院長・松澤美愛先生監修のもと、友達ができにくい人や、友達が離れていきやすい人に見られる傾向を整理しながら、もし現状を変えたいと思ったときに意識できるポイントをお伝えします。

自分を責めるためではなく、少しだけ視点を変えるきっかけとして読んでいただければ幸いです。

友達ができにくい人に多い5つの傾向とは

友達ができにくいと感じている人には、いくつかの共通した傾向が見られることがあります。

ただし、これらは「欠点」ではなく、多くの場合は自己防衛や過去の経験から自然に身についた行動パターンです。自分に当てはまるものがあっても、それ自体を否定する必要はありません。

1. 自分から声をかけることに高いハードルを感じる

友達ができにくいと感じている人の多くは、自分から人に声をかけることに強い抵抗を感じています。「迷惑かもしれない」「変に思われたらどうしよう」という不安が先に立ち、結果として受け身の姿勢になりがちです。

人間関係は、多くの場合どちらかが最初の一歩を踏み出すことで始まります。相手も同じように待っているだけだと、お互いに「あの人は自分に興味がないのだろう」と思い込んでしまい、関係が発展しないまま終わってしまうことがあります。

声をかけることへの不安は、過去に拒絶された経験や、自己肯定感の低さと結びついていることも少なくありません。「自分なんかが話しかけても」という思考が無意識のうちにブレーキをかけているのです。

2. 他者からの評価を過度に気にしてしまう

「こんなことを言ったらどう思われるだろう」「つまらない人だと思われたくない」などの思考が強すぎると、会話の中で自然体でいることが難しくなります。

常に「正解」を探しながら話すため、会話がぎこちなくなったり、当たり障りのない返答ばかりになったりして、相手からすると「何を考えているかわからない」「距離を感じる」という印象を与えてしまうことがあります。

皮肉なことに、嫌われないようにと気を遣いすぎることが、かえって人を遠ざけてしまう原因になることもあるのです。

3. 完璧な関係を求めすぎる

「本当にわかり合える人としか友達になりたくない」「表面的な付き合いは意味がない」という考えを持っている人もいます。

理想が高いこと自体は悪いことではありませんが、最初から深い関係を求めすぎると、友達関係のスタートラインに立つこと自体が難しくなります。

多くの友人関係は、最初は挨拶を交わす程度の浅い関係から始まり、時間をかけて徐々に深まっていくものです。「この人とは合わないかも」と早い段階で判断してしまうと、関係が育つ前に自ら可能性を閉ざしてしまうことになります。

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4. 生活パターンが固定化している

仕事と家の往復だけ、休日は一人で過ごすことが多い、新しい場所に行く機会がほとんどない。こうした生活パターンが続くと、そもそも新しい人と出会う機会自体が限られてしまいます。

友達ができないのは性格の問題ではなく、単純に「出会いの場がない」という環境要因が大きいケースも少なくありません。

社会人になると、学生時代のように自然と人と知り合える環境が減るため、意識的に行動しないと新しい関係が生まれにくくなります。

5. 過去の経験から人間関係に臆病になっている

以前、友人だと思っていた人に裏切られた、いじめを受けた、グループから排除されたなどの経験は、人間関係に対する恐怖心や不信感として心に残り続けることがあります。

「また同じことが起きるかもしれない」という防衛本能が働き、無意識のうちに人との距離を置いてしまうのです。これは心を守るための自然な反応であり、決して弱さではありません。

ただ、過去の経験が現在の可能性まで制限してしまっているとしたら、もったいないことです。

「友達ができても離れていく人」に見られる傾向

友達を作ること自体はできるのに、なぜか長続きしない。気づくと疎遠になっている。そんな経験を繰り返している人にも、いくつかの共通した傾向が見られます。

1. 相手の話を聞くより、自分の話を優先しがち

会話の中で、相手の話にあまり関心を示さず、すぐに自分の話題に切り替えてしまう傾向はないでしょうか。「私もね」「それで言うと私は」と、相手の話を自分の話のきっかけにしてしまうパターンです。

本人に悪気はなくても、相手からすると「自分の話を聞いてもらえない」「興味を持ってもらえていない」と感じてしまいます。

人は、自分に関心を持ってくれる人、話を聞いてくれる人に好感を抱きやすいものです。会話のバランスが一方的になっていないか、振り返ってみる価値はあるでしょう。

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2. 約束や連絡がルーズになりがち

友人関係を維持するには、ある程度の「手間」が必要です。

約束の時間を守る、連絡にはそれなりのタイミングで返す、相手の誘いにたまには応じる。こうした小さな積み重ねが信頼関係を作っていきます。

約束を何度もドタキャンしたり、連絡を長期間放置したりすることが続くと、相手は「自分は大切にされていない」と感じるようになります。

忙しいときは仕方ないこともありますが、それが常態化していないか確認してみてください。

3. 無意識のうちに否定的な反応をしてしまう

相手が何か話すたびに「でも」「いや」と否定から入ったり、アドバイスや批判をしてしまったりする癖はないでしょうか。

相手が嬉しい報告をしたときに素直に喜べない、悩みを打ち明けられたときに正論で返してしまう、といったパターンも同様です。

本人は「正直に意見を言っているだけ」「相手のためを思って」と考えているかもしれませんが、受け取る側は「否定された」「受け入れてもらえなかった」と感じてしまうことがあります。

とくに、相手が共感を求めているときに分析や解決策で返してしまうと、心の距離が広がってしまうことがあります。

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4. 依存的になりすぎる、または距離を詰めすぎる

友達ができると嬉しくなり、頻繁に連絡を取りたくなったり、相手の予定を把握したくなったりすることがあります。しかし、相手にも相手のペースや他の人間関係があります。

一人の友人に依存しすぎたり、急激に距離を詰めようとしたりすると、相手は息苦しさを感じてしまうことがあります。「重い」と思われて距離を置かれるケースも少なくありません。

良好な関係を維持するには、適度な距離感を保つことも大切です。

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5. 自分の都合を優先しすぎる

自分が会いたいときだけ連絡する、相手の状況を考えずに頼みごとをする、助けてもらっても感謝を十分に伝えないなど自分本位の行動が続くと、相手は「利用されている」と感じるようになります。

友人関係は対等であることが基本です。一方的に与えてもらうばかりの関係は、いずれ破綻します。自分が相手から受け取っているものと、相手に返しているもののバランスを意識してみることが大切です。

「友達がいないはダメじゃない」。でもつらいなら見直してみるのもアリ!

ここまで、友達ができにくい人や離れていきやすい人の特徴を見てきましたが、最後に大切なことをお伝えしておきたいと思います。

友達が少ないこと、あるいはいないことは、決して「ダメ」なことではありません。

人にはそれぞれ心地よい人間関係の形があります。

一人の時間を大切にしたい人、少数の深い関係を好む人、大勢でワイワイするのが好きな人——どれが正解ということはありません。SNSで見かける「友達がたくさんいる人生」が万人にとっての幸せとは限らないのです。

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ただ、もし今の状況が「つらい」「寂しい」「変わりたい」と感じているなら、それは自分を見つめ直すチャンスかもしれません。以下に、友達を作ろうとするときに避けたほうがいいことを挙げておきます。

友達を作るときに控えたいこと5つ

・焦って関係を深めようとしない

「早く仲良くなりたい」という気持ちが前面に出すぎると、相手にプレッシャーを与えてしまいます。

初対面でいきなり深い話をしようとしたり、頻繁に連絡を取ろうとしたりすると、相手は引いてしまうことがあります。

・見返りを期待しすぎない

「これだけしてあげたのに」「こんなに尽くしているのに」という思考は、関係を窮屈にします。

友人関係は取引ではありません。相手に何かをしてあげるときは、見返りを求めずに行うほうが、結果的に良い関係が築けることが多いものです。

・自分を偽りすぎない

好かれようとして自分を大きく見せたり、相手の意見にすべて同調したりしていると、疲れてしまいますし、本当の自分を知られることへの恐怖も大きくなります。

最初から完璧な自分を演じる必要はありません。少しずつ素の自分を出していくことで、本当に合う人との関係が生まれやすくなります。

・一人に依存しない

やっとできた友達を失いたくないあまり、その人に執着してしまうことがあります。しかし、一人の人にすべてを求めると、その関係が息苦しくなり、かえって壊れやすくなります。

複数の居場所や人間関係を持つことで、一つの関係に過度な期待をかけずに済むようになります。

・他人と比較しない

「あの人には友達がたくさんいるのに」「みんな楽しそうにしているのに」など他人と比較すると、自分の状況がより惨めに感じられてしまいます。

しかし、SNSで見える姿は一面にすぎません。友達が多そうに見える人も、それぞれの悩みを抱えていることがほとんどです。自分のペースで、自分に合った関係を築いていくことが大切です。

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監修者プロフィール

神谷町カリスメンタルクリニック院長
松澤 美愛先生

東京都出身。慶應義塾大学病院初期研修後、同病院精神・神経科に入局。精神科専門病院での外来・入院や救急、総合病院での外来やリエゾンなどを担当。国立病院、クリニック、障害者施設、企業なども含め形態も地域も様々なところで幅広く研修を積む。2024年東京都港区虎ノ門に「神谷町カリスメンタルクリニック」を開業、院長。精神保健指定医/日本精神神経学会/日本ポジティブサイコロジー医学会
URL https://charis-mental.com/
InstagramURL https://www.instagram.com/charismentalclinic

<Text:外薗 拓 Edit:編集部>