心が壊れる前に起きやすい「5つの前兆」とは?臨床心理士監修
心が壊れる前には、前兆としてとあるサインがあらわれることがあります。とくに、顔つきや言動にはいくつかの特徴があります。公認心理師・臨床心理士の町田奈穂さんに聞きました。
なお、本記事では「心が壊れる」=「持続的に気分が沈み、何も考えられない・何も手につかない」ような状態を指すことにします。
限界前にチェックして! 心が壊れる前に起きやすい「5つの前兆」とは
心が壊れるほど限界な精神状態になる前には、前兆のようなものが起きることが多いです。当てはまることがないかチェックしましょう。
前兆1.何に対しても、意欲や活気が湧かない
今まで楽しんでいた趣味に興味がなくなる、週の中盤~後半になっても、仕事へのやる気が全く出ない。
これらは、心が壊れる前兆として特に気になるサインです。
「これまで休日は映画を楽しんでいたけれど、寝て過ごすことが多くなった」なども要注意。
前兆2.食欲がない、あるいは、暴飲暴食をしてしまう
長期間食べることができないも、食べすぎてしまうのも、どちらも心が壊れる前兆です。
食欲とメンタルは、非常に複雑で複数の要素が絡み合っています。セロトニンやドーパミンなどの脳内の神経伝達物質は食欲と精神面に密接に関連しているため、「ショックなことがあり、食欲が湧かない」「ストレスで暴食してしまう」といったことが起こると言われています。
前兆3.人に会うのが億劫になる
心が壊れてしまうほど精神的に限界になると、人とのコミュニケーションを避ける傾向があります。
これにはさまざまな要因が考えられますが、「自分のことでいっぱいだから、人と話す気力や体力がない」「人と話すとストレスが溜まると思い、無意識のうちに人と会うのを避ける」などのパターンが考えられます。
もちろん、苦手な人とは無理にコミュニケーションをとる必要はありませんが、信頼できる人に適切なサポートをしてもらうことも、精神状態を回復させるひとつの方法です。
前兆4.眠れない
睡眠の乱れが続くのは、心が壊れる前兆のひとつです。
- 布団に入ってもなかなか寝付けない
- そもそも眠くならない
- 夜中に何度も目が覚める
- 早朝に目が覚める
過度なストレスは不安や興奮を引き起こすことがあるため、睡眠の乱れが起こることがあります。
前兆5.些細なことにイライラする
「コンビニ店員の態度がそっけなかった」「同僚の言葉遣いが気に入らない」など、日常の些細なことにイライラすることはありませんか?
以前は気にならなかったことが気になるようになっている状態が理由もなく続いているのなら、心が壊れる前兆かもしれません。
また、芸能人のスキャンダルなどに対して強い怒りや悲しみを感じるなど、自分に関係ないことなのに無性に腹が立ってしまうのも危険なサインのひとつです。
心が壊れそうな人のためのストレス診断
「心が壊れそう」と感じる方は、過度なストレスがかかっていることが多いです。まずは、ストレス診断を行い、ご自身のストレス度合いを確認しましょう。
□ 些細なことでイライラしてしまう
□ ひどく疲れを感じる
□ 不安を感じる・落ち着かないことが頻繁にある
□ 何をするにも面倒に感じる
□ 物事に集中できないと感じることがある
□ 頭が重い・頭痛などの症状がある
□ 動悸や息切れがする
□ 食欲がない、もしくは暴飲暴食することがある
□ よく眠れない
□ 家族や友人に相談できない
□ 仕事のタスクが非常に多い
上記のチェック項目の内、4個以上当てはまる場合は過度なストレスがかかっている可能性が高いです。心が壊れる前に、対策を行い、ストレスを発散させましょう。
※チェック項目は、厚生労働省の「職業性ストレス簡易調査票(57項目)」の中から抽出し、編集したものです。
▼参考
職業性ストレス簡易調査票(57 項目) - 厚生労働省
監修者プロフィール
大阪カウンセリングセンターBellflower
町田 奈穂
同志社大学大学院 心理学研究科修了。在学時より滋賀医科大学附属病院にて睡眠障害や発達障害に苦しむ人々への支援や研究活動を行う。修了後はスクールカウンセラーやクリニックの臨床心理士を経験。2020年、父の病気を機に父が経営する機械工具の卸売商社へ入社。そこで多くの企業のメンタルヘルス問題に直面し、大阪カウンセリングセンターBellflowerを設立。現在は、父の後を継ぎ機械工具の卸売商社の代表を務めるほか、公認心理師・臨床心理士として、精神・発達障害の人が活躍できるインクルーシブな職場づくりをサポートする人事コンサルタントとしての活動や支援者支援をテーマとした研究や臨床活動を行っている。
<Text:編集部>












