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2024年9月30日

今すぐやる気を出す方法ってあるの?専門家が“やる気が出ないとき”の対処法を解説 (1/5)

ダイエットのために運動や食事制限をしよう、体を大きくしたいから筋トレを始めよう! そんな目標を掲げ、はじめの数週間はモチベーション高く張りきるものの、やる気は続かず挫折。

また忘れた頃に「今度こそ」と同じ目標を目指して奮起する……よく目にする失敗パターンではないでしょうか。

なぜやる気を出せないのか。

その原因と対処法、そして目的達成に繋がる目標の立て方を、心理カウンセリングやメンタルトレーニングの普及活動を行う、“心の専門家”養成スクール「アイディアヒューマンサポートサービス」のカウンセラーが解説します。

人はなぜ三日坊主になるのか

健康や美容のために一念発起、ダイエットがんばろう、運動しよう! と決めたはずなのに、なかなか続かない……こういう体験をしたことがある人は多いと思います。

決めた時は「絶対がんばろう!」と思っていたはずなのに、自分は意志が弱いのかな? なんて、落ち込んでしまうこともあるかもしれませんね。

実は、三日坊主になってしまう原因は、脳が持っている「変化を嫌う」という性質にあります。

脳の「変化を好まない」という性質が、やる気の維持を邪魔している

新しい目標を立てると、今までやってこなかった新しいことを始めますが、これが脳にとっては負荷になります。慣れていることをするときと、新しいことを始めるときでは、脳の違う部位が使われるからなのです。

慣れていること=習慣的な行動は脳の基底核という部分が使われており、私たちは考えるということを意識せずに自動的に行動しています。

ところが、新しいことを始めるときには、脳の前頭前野という部分が使われます。

たとえば、早く起きて走ろうとか、食事を変えてみようなどと考えるために前頭前野が使われるのですが、基底核はほとんどエネルギーを使わないのに比べて、前頭前野が使われるときには脳のエネルギー源であるブドウ糖を大量に消費します。

そのため、できるだけエネルギー源を保存しようとする生存本能を持つ私たちの脳は、変化を避けて、いつも通りの行動を好むのです。

この脳の「変化を好まない」という性質が、三日坊主を生みやすい土壌になっているのですね。

三日坊主になるのはヒトとして自然なこと

つまり、新しく立てた目標が続かないのは、私たちの脳の性質上、簡単なことではないのです。だからこそ、多くの方が「やる気が続かない……」という体験をしているし、それに成功して結果を出している人が少ないのです。

では、どうしたら三日坊主にならずに、立てた目標を続けることができるのでしょうか。

人間心理を紐解いて、やる気を継続させる方法や、やる気が落ちたときにどうしたらいいのか、やる気のメカニズムと、日常にすぐに応用できる方法をお伝えしていきたいと思います。

挫折しにくい目標の立て方とは

挫折しにくい目標の立て方にはコツが二つあります。

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