ウェルネスフード
2024年5月30日

なぜブロッコリーは筋トレ民に人気なのか?高タンパク質に注目【管理栄養士監修】 (2/3)

  • 「ジインドリルメタン」と「I3C(インドール-3-カルビノール)」とは

これはアブラナ科の野菜に含まれる成分で、女性ホルモンのエストロゲンを抑え、男性ホルモンのテストステロンを増強する働きを持つ。

筋トレをするとこのテストステロンが増え、男らしさが強調されるといわれている。

つまり、筋力の発達を抑えたり脂肪をためやすくして女性らしさを高めるエストロゲンが減り、逆に男らしさを高めるテストステロンが増えることでカラダが筋肉の発達しやすい状態になるというワケ。

男性ホルモン「テストステロン」が高い男性、低い男性の特徴【調査】

これは筋トレ女子にも同様で、女性ホルモン優位で筋肉のつきにくい女性は、筋トレ前にブロッコリーを食べることで筋肉がつきやすい状態に整える効果が期待できる。

ブロッコリーはまさに、筋トレするトレーニーのための野菜だ。

栄養素から考えた筋トレ×ブロッコリーのメリット

生のブロッコリー可食部100gあたりの主な栄養成分は、以下のとおり。低カロリーで高タンパクなうえ、多くの栄養素がバランスよく含まれている。

エネルギー 33kcal
水分 89.0g
タンパク質 4.3g
炭水化物 5.2g
カリウム 360mg
カルシウム 38mg
マグネシウム 26mg
鉄 1.0mg
ビタミンC 120mg
ビタミンA(β-カロテン当量) 810μg
ビタミンK 160μg
葉酸 210μg
食物繊維総量 4.4g

生のブロッコリー可食部100gあたりの主な栄養成分
※科学技術庁資源調査会編「五訂日本食品標準成分表」の数値をもとに筆者作成

このほかにビタミン類では、糖分を分解するビタミンB1、脂質の分解をサポートするビタミンB2、筋肉を合成させる栄養素のビタミンB6も含まれる。これらは筋トレするトレーニーにとって欠かせない栄養素だ。

また、骨を育てるカルシウムが多いのも筋トレには必須。骨には筋肉を動かす働きもある。

  • ブロッコリーはカルシウムパラドックスを解消する

しかし、カルシウムの取りすぎは高血圧などの原因となる「カルシウムパラドックス」状態を引き起こすことも。

これを解消するには、マグネシウムをカルシウムと一緒に摂取するのが効果的なのだが、ブロッコリーにはマグネシウムの含有量も多く、まさにパーフェクト!

ブロッコリーは茎にも栄養たっぷり

ブロッコリーは可食部とされる房(つぼみ)の部分だけではなく、茎(芯)も房同様に栄養があり、ビタミンCは房よりも多く含まれるほどで、茹でても失われにくいのが特徴。

さらに注目の成分のスルフォラファンが含まれているが、これは解毒作用を高めて有害物質を体外に排出させる効果がある。

むくみを抑え、引き締まったカラダやアンチエイジングに有効で、胃がんの原因になるピロリ菌を殺菌する効果も。

マッチョは健康にも気を遣うのである。

ブロッコリースプラウトに含まれる栄養素「スルフォラファン」が多い食品と、効果的に摂るコツ

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