ウェルネスフード
2023年5月15日

便秘解消に効果的なのは「青めバナナ」。バナナの色と栄養素のオイシイ関係

バナナは、色の変化(熟成度)で栄養素や期待できる効果が変わります。

熟成が進んでいない青いバナナ、黒い点のある熟成しきったバナナ。熟成度ごとの注目栄養素と働きについて、東京慈恵会医科大学付属病院栄養部で管理栄養士を務める赤石定典さんに聞きました。

バナナの成熟度と期待できる働き

青めバナナ

難消化性デンプンが多く含まれ、整腸効果、便通改善が期待できます。

「バナナに含まれるオリゴ糖、食物繊維が腸内環境を整えてくれます。ですから、便秘解消には有効なフルーツです」(赤石さん)

黄色バナナ

ビタミンB2やB3(ナイアシン)、B6が多く美肌など美容効果が期待できます。

「バナナの栄養をしっかりと摂るには、完熟させてから食べましょう。組み合わせは得たい健康効果にもよりますが、無難なところではヨーグルトと一緒がよろしいかと思います。バナナに含まれる食物繊維が、ヨーグルトの効果もアップしてくれます。完熟後は痛みが早いので、皮をむいて密閉袋に入れて冷凍するといいですね」(赤石さん)

シュガースポットが出た茶色バナナ

IL-12という物質増加で免疫力アップが期待でき、普通の果物では珍しい燐(りん)脂質を含有して胃潰瘍の抑制効果が期待できます。

[監修者プロフィール]
赤石定典(あかいし・さだのり)
管理栄養士。1991年3月、学校法人華学園栄養専門学校を卒業後、4月より東京慈恵会医科大学附属病院栄養部に勤務。管理栄養士として栄養管理や栄養の重要性を広く伝えるために書籍監修、メディア出演にも関わる。

※本記事はMELOSで公開された記事「バナナは毎日食べると太る?筋トレやランニングとの相性は?バナナの栄養素や効果を栄養士にとことん聞いた」を再編集したものです。

<Edit:編集部/Text:京澤洋子(アート・サプライ)>