プロテインを飲みすぎるとどうなる?「痛風になる」という噂も[理学療法士監修] (1/4)
手軽にタンパク質を摂取できることから人気のプロテインですが、飲みすぎることでどのようなことが起こるのでしょうか? 理学療法士さんに聞いてみました。
「死亡する」「痛風になる」などの怖い噂もあって、気になるところ……。飲みすぎの目安量もご紹介しますので、過剰摂取しないように注意しましょう。
プロテインを飲みすぎるとどうなる?
プロテインを飲みすぎると、
- カロリーオーバーによる太る
- タンパク質の過剰摂取により、腸内環境が乱れる
- 代謝する際に、肝臓や腎臓に負担がかかる
- 栄養バランスが崩れて、不健康になる
といった可能性があると考えられます。
プロテインはたくさん摂れば良いというわけではありません。あくまでも補助食品として、活用してください。
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プロテイン、飲みすぎの時に出る症状
- 体重の増加
- 消化不良
- 腹痛
- 下痢
- 便秘
- 脱水症状
- 尿の変化(異臭がしたり濃い尿が出たりする)
- 肝機能障害 など
プロテインを飲みすぎた時に出る症状には、個人差があり、これらの症状が必ずしもすべての人に当てはまるわけではありません。たとえ症状が出なくても、飲みすぎは体に悪いので摂取量には注意してください。
プロテインの飲みすぎで「腹痛・下痢・おなら」、なぜ?
プロテインの飲みすぎで「腹痛・下痢・おなら」といった症状が出るのには、以下の4つのことが原因であると考えられます。
乳糖不耐症が原因
プロテイン(タンパク質)にはいくつか種類があり、主流なのが「ホエイプロテイン」や「カゼインプロテイン」といった牛乳を原料としているプロテインです。牛乳には乳糖という成分が含まれており、乳糖を消化するためにはラクターゼという酵素が必要です。
国や地域によって異なりますが、ほとんどの人が離乳と共に、ラクターゼの活性が低下します。その結果、乳糖を原料にしているプロテインを飲むと、乳糖を消化できず下痢や腹痛を起こしてしまいます。この症状を、乳糖不耐症といいます。
人工甘味料が原因
最近では人工甘味料不使用のプロテインも主流となってきましたが、まだまだ人工甘味料が含まれたプロテインは少なくありません。人工甘味料は、腸内での消化吸収がうまくできないため、腹痛や下痢を引き起こしてしまう場合があります。
プロテインに入っている人工甘味料の一例
- サッカリン
- アスパルテーム
- アセスルファムK
- スクラロース など
甘みの強いプロテインに使用されていることが多いです。
単純に過剰摂取が原因
タンパク質を消化するには、「プロアテーゼ」という分解酵素が必要です。タンパク質を過剰摂取しすぎると、体内でのタンパク質を分解するバランスが崩れて、消化しきれなかったタンパク質が原因でお腹の張りや腹痛を起こしてしまいます。
冷たい飲料で割っているのが原因
至ってシンプルですが、冷たい飲料で割っているのが原因で腹痛、下痢を起こしている方は多いのではないでしょうか。
プロテインを割るときは、常温の水が飲むのがオススメです。
「死亡」「痛風」…飲みすぎによる“怖い噂”は本当?
プロテインを飲みすぎると、「死亡する」「痛風になる」といった怖い噂があります。これらの噂の真相を、理学療法士さんに聞きました。