寒暖差疲労におすすめの「意外な食べ物」とは?管理栄養士が解説
季節の変わり目で気温のアップダウンが激しい時期。疲労感やだるさ、頭痛、肩こり、不眠のほか、風邪など、体の不調を感じている方も多いのでは。
栄養管理士の川端理香先生によれば、寒暖差による疲労を予防・改善するには、タンパク質やビタミンが豊富な肉を摂取して免疫力を落とさずに、スタミナアップにつなげることが重要だそう。
心身の疲れをケアしたいときは「鶏肉」
心身の疲れをケアしたいときは鶏肉がおすすめ。
鶏肉に多く含むイミダペプチドは、ストレスによって発生した活性酸素による酸化ストレスを軽くする抗酸化作用を含んでいるそう。
たんぱく質の働きを助けるビタミンB6を豊富に含んでいる点も特徴です。
ぐったりとした疲れには「豚肉」
ぐったりとした疲れをケアするときは豚肉を摂取しましょう。
豚肉には「疲労回復のビタミン」ともいえるビタミンB1が多く含まれており、その量は牛肉の約10倍もあるそうです。
豚肉とごはんは相性よし
豚肉に多く含まれるビタミンB1は、ごはんやパンなどに含まれる糖質をエネルギーにするために必要な栄養素です。
これらを組み合わせることで、エネルギーを効率よく使うことができます。
貧血や冷えなどの不調を感じたときは「牛肉」
貧血などの不調には牛肉です。
牛肉は疲労を感じる要因の一つ、鉄分を豊富に含んでおり、野菜などと比べて体内に吸収されやすい点が特徴です。
疲労回復はもちろん、貧血や冷え性の予防、集中力アップにも効果的とのことです。
付け合わせにカボチャやパプリカもおすすめ
肉の付け合わせにはビタミンEを含む野菜がよいでしょう。
ナッツや豆類、かぼちゃ、パプリカなどに多く含まれるビタミンEは、血流アップに効果的な食材です。肉の付け合わせの野菜を、カボチャグリルやカボチャサラダ、パプリカなどが入った野菜にするとなおよいでしょう。
プロフィール
栄養管理士 川端 理香(かわばた・りか)
日本代表やJリーグプロサッカーチーム、Vリーグバレーボール、Bリーグバスケットボール、プロ野球、プロゴルフなど、多くのプロや代表などのトップアスリートをサポート。主な著書には「筋肉の栄養学(朝日新書)」、「カラダの悩みは99%食事で解決する(ゴルフダイジェスト社)」「野菜の教科書(宝島社)」など多数。一般を対象にした講演などの食育活動や執筆、レシピ開発、企業の栄養アドバイザーも務める
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