「愛情不足の子ども」に育ってしまう“親のNG態度”とは?
親からの愛情が足りないまま育った大人は、対人関係や自己評価においてさまざまな課題を抱えることが多いと言われています。知らず知らずのうちに問題行動や偏った思考に陥っているかもしれません。
では、たとえば親のどんな態度が「愛情不足の子ども」を産み出してしまうのか。
親子関係心理学の専門家・合同会社serendipity代表の三凛さとしさん監修の以下記事から、一部抜粋してお届けします。
「子どもに対する愛情不足」、たとえばこんなパターンが挙げられる
ここでいう「親の愛情不足」の例として、たとえば以下のようなパターンが挙げられます。
親が意図的でなくても、結果的に子どもが「愛されていない」「大切にされていない」と感じる原因となり、その影響が長期的に続くことがあります。
子どもの感情を軽視する、否定する、無関心
「そんなことで泣くな」「そんなことで?」などの感情軽視や、「我慢しなさい」といった感情の抑圧などを行うと、子どもは自分の感情表現が無価値だと感じてしまいます。また
愛情を条件付きで与える
子どもが成功したときや、親の望む行動を行ったときにのみ愛情を示し、失敗やミスをしたときには冷たく接する場合、子どもは「愛されるためには●●でなければならない、そうでないと愛されない」と感じ、無条件の愛情を経験できません。
また、自己評価を他者の評価に依存するようになります。
身体的接触がない、コミュニケーション不足
幼少期に抱きしめられる、スキンシップを取る機会がほとんどなかった場合、子ども安心感や親への絆を感じることができません。
また、親が忙しくて家に帰っても子どもと会話をせず、食事中も無言で過ごすことが続くと、子どもは親との繋がりを感じにくくなります
放任主義すぎる
子どもの行動にまったく干渉せず、放任することも愛情不足のパターンに当てはまります。
たとえば、親が子どもの学校生活や友人関係に関心を持たず、問題が起きても気にかけない場合、子どもは「自分は大切にされていない」と感じます。
他の子どもと比較しすぎる
他の子どもや兄弟、姉妹と常に比較し、「○○ちゃんはできていた」「○○くんはもっと優れているのに」といった言葉を頻繁にかけてしまうと、子どもの自己肯定感を低下させます。
親が感情不安定である
親が自分自身の感情を安定させられず、気分の浮き沈みが激しい場合、子どもは常に親の気分に振り回され、不安定な環境で育つことになります。
たとえば、親が突然怒り出したり、気分によって態度がコロコロ変わったりする場合、子どもはいつ何が起こるか分からない不安感を抱きながら成長します。
※本記事は「親からの愛情不足で育った大人」の特徴とは。こんな問題行動や思考の偏り、ありませんか?の一部を再編集したものです。
監修者プロフィール
三凛さとし
- 親子関係心理学の専門家・合同会社serendipity代表。夢を追って渡米したものの借金苦と活動の失敗によりホームレス寸前の生活に。「何かおかしい」と感じ、心理学や自己啓発を勉強する中で、人生を好転させる方法を習得。お金、時間、場所、人間関係、心身の健康(人生の5大自由)を実現するということをテーマに2014年より各SNSにて情報発信。2022年にはKADOKAWAより親子関係心理学についての書籍「親子の法則」を出版し、発行部数6万部を記録。2024年9月にはメンタルからお金の問題を解消する「金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法」を発売。ABEMA TV -For Japan- 日本を経営せよ!、テレ玉「BOSSのプレゼン」など、メディア出演多数。
<Edit:編集部>