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子どもの運動に最適な時間帯は「朝」。その理由は? (1/2)

 年齢を問わず、子どもに習い事をさせる家庭は少なくありません。もちろん習い事といってもさまざまですが、水泳やサッカーなどをはじめとした運動はその代表例ではないでしょうか。公園に行って身体を動かす、あるいは保育園・幼稚園や学校でも、子どもにとって運動はとても身近です。

◆運動内容だけでなく、時間帯にも注目してみる

 子どもに運動させる目的は、やはり身体能力の向上でしょう。野球やサッカーなど特定種目を習うだけでなく、身体の動かし方から習えるキッズスクールなどもあります。ではこれまで、運動する“時間”について考えたことはあるでしょうか。習い事なら最初から時間が決まっていますから、あまり意識したことのある方は多くないはずです。

 朝イチで河川敷に出かけ、野球の練習や試合に取り組む子。あるいは平日の放課後、プールに通っている子など。こうした運動が、実は脳にもいい影響が与えられると言われています。そしてその効果は、運動する時間帯によって違ってくるとしたら? 

 朝と夜、いったいどちらが子どもの運動に適しているのか。筆者自身、子ども向けの運動教室を運営していますので、その経験ももとに、運動と脳の関係から答えを考えてみたいと思います。

運動することで、脳にどんな影響があるのか

 「運動すると頭が冴える」というのは、運動を経験していれば多くの人が感じたことがあるでしょう。思いっきり空気を吸い、適度に運動した後の清々しさは、確かにスッキリとした気持ちにさせてくれます。

 脳と運動との関係をで出てくるのが「BDNF」というもの。これは「brain deriverd neurotrophic factor」の略で、日本語では脳由来神経栄養因子と呼ばれます。人間が生活・成長するうえで欠かせない分泌性タンパク質の1種ですが、この「BDNF」、運動によってその分泌量が増加すると言われているのです。

 親ならどうしても気になる「学習」との関係。この「BDNF」は勉強する際にも重要な働きを持ち、その分泌増加は学力アップなどに繋がる可能性を秘めているようです。

◆「BDNF」の分泌が増加すると……

 「BDNF」の分泌が増加すると、記憶力が良くなるとされています。そう聞くと、授業で習ったことがしっかり覚えられるといった効果をイメージされるでしょう。しかしこれは、単純に「覚える」ということだけではありません。

 人は何かを判断するとき、自分自身の経験をもとに「どうすべきか」を考えます。勉強はとても分かりやすい例ですが、習っていないことは当然ながら答えられません。たとえば「1+1は?」と聞かれれば、過去に習ったことを思い返して「2」という回答を弾き出すのです。これは学校の勉強だけでなく、物事の良し悪しを判断したり、おつかいに迷わず出かけたり、あるいはカードゲームなどの遊びでも同じ。瞬時に脳内の引き出しからその場に適したものを選び、言葉・行動に繋げているということ。つまり「覚える」という記憶力ではなく、記憶そのものの「使い方」がうまくなるのです。

 せっかくテスト勉強したのに、「習ったはずなのに思い出せない」と本番で正解が浮かんでこない。あるいは何かトラブルを起こしてしまったとき、「こういうとき、どうするんだっけ」と取るべき対応が思い浮かばないなど。子どもならよくある経験ですが、こうした事態が運動によって回避できるかもしれないのです。

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