ヘルス&メンタル
2024年11月29日
アルコールは胃腸や肝臓にどんな害を及ぼす?「少量でもがんリスク高める」と消化器内科医も警告 (1/2)
お酒を飲む機会が多くなるシーズン。飲み過ぎを防ぐためにも、あらためてアルコールの知識を知っておきましょう、まきこ胃と大腸の消化器・内視鏡クリニックの消化器内科医師の視点から見た『アルコールの害』について紹介します。
アルコールが胃腸や肝臓に及ぼす害
胃の粘膜を傷つける
アルコールは胃の粘膜を直接刺激し、炎症を引き起こします。胃の粘膜が炎症を引き起こすと、胃もたれ、胃痛、胃炎、胃潰瘍などを招くこともあります。
とくに、空腹時に飲むアルコールは胃を傷つけるリスクが高いと言われています。
腸内環境への影響
過剰なアルコール摂取は腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスを乱し、下痢や便秘を引き起こす原因になることがあります。
また、腸の免疫力が低下し、炎症性腸疾患の症状を悪化させる可能性もあります。
アルコール性肝疾患
アルコールを分解する肝臓にも当然影響が及びます。慢性的な飲酒は脂肪肝、アルコール性肝炎、さらには肝硬変や肝がんへと進行する可能性があります。
食道がんや大腸がんのリスク
飲酒は、食道がんや大腸がんの発症リスクを高めると言われています。とくにアルコールだけではなく、喫煙を併用する場合、リスクはさらに増加します。
自分の健康状態や生活習慣を見直しながら、適度にお酒と付き合うことが大切です。
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