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お酒を飲むと筋トレ効果は落ちる?アルコールが筋肉に及ぼす悪影響とは (1/2)

「筋トレを行っている人はお酒も強そう……」なんていうイメージをお持ちの方、多いのではないでしょうか。

実際にカラダの大きなスポーツ選手には、お酒が強いという豪快なエピソードや噂をよく聞きます。しかしスポーツ選手にとって、飲酒はパフォーマンスに影響はないのでしょうか。

今回はスポーツの中から筋トレにターゲットを絞り、筋トレとアルコールの関係を見ていきましょう。

これから筋トレでカラダ作りをしようとしている人はもちろん、「筋トレも飲酒も両方大切だ!」という人も必見です。

アルコールによって起こる筋トレへの悪影響

まずは、アルコールがカラダづくりに影響する要因を確認してみましょう。

テストステロンの分泌量が減少するおそれ

アルコールによる筋トレへの弊害として挙げられるのが、ホルモンの一つ「テストステロン」分泌への影響。このテストステロンは、摂取したたんぱく質を合成させ筋肉を作るという働きを持っています。

筋トレの刺激によって分泌されるのですが、アルコール摂取によりこのテストステロンの分泌量が減少するとされているのです。

筋肉の合成を促すシグナル伝達経路の活動が低下するおそれ

また、筋トレやたんぱく質の摂取により、筋肉の合成を促す「mTOR(たんぱく質キナーゼ)」と呼ばれるシグナル伝達経路が活発になることが分かっています。

しかしアルコールを摂取することで、mTORの活動が低下するという結果を発表している研究もあります。

コルチゾールの働きで筋肉の分解を促進されるおそれ

その他にも、アルコール摂取によって分泌される「コルチゾール」というホルモンには、血糖値をコントロールする働きがあります。

コルチゾールには、エネルギー源である糖を生み出すために、筋肉の分解を促進させてしまう作用も。筋肉の分解は筋肉量の低下に繋がり、カラダづくりにとって悪影響を及ぼすのです。

このように、多くの研究でアルコールが筋トレの筋合成効果を阻害するという結果が出ています。

「お酒はエンプティカロリーだから太らない」はホント?

たしかにお酒のカロリーはすぐにエネルギーとして消費されるが……

「お酒はエンプティカロリー。飲んでもすぐにエネルギーになるから太らない」という話を聞いた人もいるかもしれません。

確かにアルコールは、摂取後すぐエネルギーとして使われるために分解されます。しかし、アルコールのエネルギーを消費している時は、食事から摂取したエネルギーは消費されていません。

その結果、エネルギー過多となってしまい、余った分のエネルギーが体脂肪として蓄積されてしまうのです。

ビールに含まれる“糖質”がポイント

ビールの主原料は大麦の麦芽。それに含まれるでんぷん質をビール酵母が分解してアルコールに変化させること(発酵)でビールが誕生します。つまり、本来のビールには原料となる糖質が必ず必要なのであり、ビールならではの旨味のもとにもなっています。

糖質は“カラダのエンジン”のようなもの。カラダを動かすためのエネルギーとなるのですが、エンジンとして使われずに余った分は中性脂肪として体内に蓄積されるため、肥満や病気になりやすくなってしまいます。

つまり、糖質の摂り過ぎはNGなのです。

栄養士の田村つぼみさんは「糖質ゼロ/オフビール12商品、1番おいしいのはどれだ?太りたくない人向けの飲み方も栄養士に聞いてみた」にてこう語ります。

「発泡酒や新ジャンルは、もともとビールより麦芽の使用量が少ないため、しっかりしたうま味や飲み心地はビールにかないません。そこからさらに糖分を取り除くのですから、各社の努力や工夫は相当なものでしょう。発泡酒はまだビールの風味がありますが、逆にあと味や香りを薄く感じてしまうようです。新ジャンルとなると、麦というより独特の甘みや香りが感じられ、ここで好みが分かれそうです。糖質ゼロ/オフは、コクよりもスッキリした飲み心地が本領と考え、食事に合わせて選ぶといいかもしれません」(田村さん)

アルコールによる食欲増進に注意

しかも、アルコールを摂取している時は食欲も高まるもの。アルコールだけをとっていればそれほど心配はないかもしれませんが、お酒に合う料理の多くは糖質や脂質が多く、また塩分なども多く含まれているものがほとんどです。

料理を一切食べずに飲み続けるという人は良いかもしれませんが、そうではない人は体脂肪が蓄積されてしまいます。

「まず、カロリーを摂取しすぎないためには、もちろん飲みすぎないこと。その日のご飯の量を減らすなどをして、飲んだカロリーや糖質分を他に置き換えることが大事です。ビールにはもともと、アミノ酸、ビタミン類、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。せっかく糖質を減らしているので、おつまみや食事も糖質が低いものにしましょう。豆腐や枝豆などが手軽でヘルシーですが、野菜のナムルや発酵食品もおすすめです。同時にタンパク質もしっかり摂ってください。旬の焼き魚や、甘いタレではなく塩味でソテーした鶏肉など、良質な油や焼いた香りとともに楽しむといいですね」(田村さん)

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