きのこは洗う?洗わない?「市販は洗わなくていい」が、洗ったほうがいいパターンとは
「きのこは洗ったほうがいいのか、それとも洗わずに調理するべきなのか?」。水で洗うと風味や食感が損なわれると言われる一方で、汚れや農薬が気になるという声もあります。実際のところ、どんな場合に洗ったほうが良いのか、また洗わない方が良い理由とは?
きのこの種類やシーンに応じた「洗う・洗わない」の正解を、国際認定山岳医でAi Mountaineering Clinic代表の三井愛先生が解説します。三井先生自身も30年の登山歴があり、山でキノコを採り、調理して食べている経験者です。
きのこは洗ったほうがいい? 洗ったほうがいいパターン、洗わなくていいパターン
採れたてのキノコは当然洗います。泥やゴミを落とす、そして、キノコの中に棲んでいる虫をなるべく取り除くためです。
その意味では市販のキノコは洗わなくていいです。工場で栽培されているきのこは、衛生的な環境で栽培されパッキングされているため、そのまま調理することで一番おいしく食べることができます。
道の駅などで購入する天然キノコは洗ったほうがいいでしょう。洗うと香りは少し落ちる実感はありますが、栄養価に大きな変化はありません。
ちなみに、キノコは濡れているとすぐに傷んでしまうため、天然のキノコでは乾いた状態で生えてるキノコのほうがいいものとされています。
そのため、市販のキノコでも、パッケージ内が濡れているものは鮮度が落ちて、風味や食感が損なわれている可能性があります。
市販のきのこでも汚れが気になって洗う場合、「食べる直前」に「汚れている部分だけ」がいいと思います。
監修者プロフィール
三井愛
国際認定山岳医。Ai Mountaineering Clinic代表。登山歴30年。普段は総合病院で呼吸器疾患・救急医療を担当している。
保有資格:医師免許、外科専門医、国際認定山岳医、日本医師会認定健康スポーツ医、日本山岳ガイド協会認定登山ガイド(ステージII)、長野県認定信州登山案内人(八ヶ岳)、日本アウトドアトレーニング協会認定マウンテントレーナー
所属学会:日本外科学会、日本呼吸器学会、日本登山医学会
公式サイト https://www.aimountaineeringclinic.net/
<Edit:編集部>