ウェルネスフード
2023年10月25日

きのこの食べ過ぎは「体に害」?どれくらい食べるとダメなのか[管理栄養士監修] (1/3)

ダイエットの強い味方になってくれる「きのこ」ですが、食べ過ぎると下痢になる・太る・腎臓に悪いなどの噂があります。これって本当はどうなのでしょうか?

管理栄養士さん監修の元、きのこを食べ過ぎるとどうなるのか解説します。どれくらいから食べ過ぎとなるのか、吐き気や気持ち悪さが出た際の対処法などもご紹介します。

▼監修してくれたのは……

たいや内科クリニック
管理栄養士
林 安津美(はやし あつみ)さん

きのこの食べ過ぎは、体に害なの?

きのこはたくさん食べても大丈夫?

きのこの食べすぎ自体が、体に害を及ぼすわけではありません。しかし、食べ過ぎることで体調不良を引き起こす可能性が考えられます。

また、どの食べ物にも言えることですが、特定の食材ばかりを食べる偏食はNG。摂取する栄養素が偏ると、栄養不足・免疫力の低下・肥満や糖尿病などのリスクが高まる可能性があります。

きのこは食べない方がいい?

偏食をおすすめしないだけであって、きのこを食べない方がいいというわけではありません。きのこは栄養価が高く、低カロリーで健康に良い食材の1つです。

きのこを食べることで、

  • 腸内環境の改善
  • 抗酸化作用による様々な疾患リスクを軽減
  • 免疫力の向上

などの嬉しい効果が期待できます。

ただし、きのこにアレルギーが出る人はもちろん食べない方が良いです。きのこを食べて、口腔内のかゆみ・鼻水・蕁麻疹などの症状が出る人は、アレルギー反応が出ている可能性が高いので、クリニックでアレルギー検査をしてもらうと良いでしょう。

「下痢する」「太る」、食べ過ぎによる噂の真相……

きのこの食べ過ぎで、下痢になる?

ホント!

きのこの食べ過ぎで下痢になる可能性は、考えられます。

きのこは、種類によって消化されにくいもの(キクラゲ・まいたけ・えのきなど)があります。これらを食べ過ぎると、胃腸系に負担がかかり、下痢になることがあります。また、きのこは不溶性食物繊維が豊富です。この不溶性食物繊維の「便のかさを増やし、腸の運動を刺激する」という働きから、大量に摂取すると、下痢や腹痛を引き起こすことがあります。

きのこの食べ過ぎで、ガスが溜まる? おなら出る?

ホント!

きのこの食べ過ぎで、腸内にガスが溜まり、おならが増加することがあります。

ガスが溜まる・おならが増加するのは、以下のことが理由になっています。

  • 食物繊維の働き
    →きのこには食物繊維が含まれています。食物繊維は、腸内でバクテリアによって発酵され、ガスを生成します。
  • ポリオールという成分
    →種類によってきのこには「ポリオール」という成分が含まれており、これが消化不良を引き起こし、結果的にガスを生成することがあります。

適量の摂取とバランスの取れた食事を心掛けることで、ガスやおならを緩和できるでしょう。

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