ヘルス&メンタル
2025年2月21日

なぜ?布団の中で伸びをすると足がつる!その原因と、つりやすい人の特徴

朝、布団の中で気持ちよく伸びをした瞬間、ふくらはぎがつって激痛…そんな経験はありませんか? 特に寒い季節や運動不足のときに起こりやすく、「なぜ伸びをすると足がつるのか?」と疑問に思う人も多いでしょう。

実は、足がつる原因には筋肉の疲労や血流の問題、ミネラルバランスの乱れなどが関係しています。

医療法人小田原博信会理事長で医学博士の岡村信良先生監修の『夜中に足がつる原因と対処法』より、一部抜粋してお届けします。

なぜ? 布団の中で伸びをすると足がつる原因

布団の中で伸びをすると足がつるのは、血行不良が原因であることが多いようです。

寝ている間は、ほとんど体を動かしておらず、心拍数が低下し、血行不良を起こします。

血行が悪い状態で伸びをすると、「足の筋肉が過剰に収縮する⇒筋肉に必要以上の負荷が掛かる⇒足がつる」ということが起きてしまうのです。

布団の中で伸びをするとつりやすい人の特徴

ミネラル不足

  • カリウム
  • マグネシウム
  • カルシウム

ミネラルは、神経伝達や筋肉収縮に関わっています。そのため、不足すると足がつりやすくなります。

仰向けで寝ている

仰向けで寝ている場合、足の甲とすねが一直線になりやすくなります。この状態が長時間続くことで、感覚器官の機能が衰退し、足がつりやすくなります。

できるだけ横向きで寝る、使用する毛布や掛け布団を軽いものにする等をおすすめします。

冷え性

冷えによる血流不良で、神経伝達機能がスムーズに作用しなくなり、つりやすくなります。

妊娠中

妊娠中は、骨盤内で血管が圧迫されます。その結果、血液の流れが滞り、つりやすくなります。

更年期世代

更年期に突入すると、女性ホルモンの分泌量が減少します。女性ホルモンが減ると、筋肉量が減ってしまうため、つりやすくなります。

足がつるのは「コレ」が不足してるから!つった時の対処法も│医学博士が解説

痛い!足をつった時どうすればいい?

1.つま先を上方向に向けて、かかとを90度にする

2.膝の裏を床につけるイメージで、力を抜きながらゆっくり足を伸ばす

3.痛みが緩和するまで続ける

足がつっている時は、筋肉が過剰に収縮しています。筋肉の収縮を和らげるために、力を抜きながらゆっくりと足を伸ばしましょう。痛みの緩和が期待できます。

痛くて伸ばせない時も、伸ばした方がいい?

痛みが強く、足を伸ばすのがつらい時もあるでしょう。足を伸ばせないほど痛む時は、無理せず、できる範囲で足を伸ばしましょう。

監修者プロフィール

医療法人小田原博信会 理事長
医学博士 岡村 信良

医療法人小田原博信会 理事長 医学博士 岡村 信良久野銀座クリニック院長。平成18年北里大学・大学院卒。平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに平成20年に入職、その後院長に就任。

※本記事はMELOSで公開された記事『【夜中に足がつる】原因と対処法。病気の前兆って本当?[医師監修]』を再編集したものです。

<Edit:編集部>