
医師に聞いた、いびきをすぐに止める方法!ちなみに危険ないびきの特徴は… (1/2)
「いびきを止めたい!」とお悩みの方、本人・家族も含め、少なくはないかと思います。
いびきをすぐに止める方法はないのか?内科医・荒牧竜太郎先生に聞きました。いびきを予防する顔体操や、生活習慣の見直し、いびきが続いた場合の危険性についても教えてもらいました。
なぜ?「いびき」がでる仕組み
荒牧先生:いびきが出る場合は、「鼻づまり」「肥満」「体の構造の問題(舌や扁桃腺が大きい等)」などが原因として考えられます。
<鼻づまり>
空気の通り道が狭くなっている状態なので、いびきをかきやすくなります。
<肥満>
首の回りの脂肪が空気の通り道を狭めてしまい、いびきを引き起こします。
<大きすぎる舌・扁桃腺、小さい顎>
空気の通り道が狭まって、いびきが起こります。日本人は体格的にあごが小さめの人が多いので、それだけいびきをかきやすい人が多いのかもしれません。
口を閉じているのにいびきをかくのはなぜ?
荒牧先生:自分では口を閉じて寝ているつもりでも、「実は開いていた」ということはよくあります。いびきをかく人は、気道が狭くなっているため、少しでも酸素を取り込もうとして自然に口が開きやすくなります。
いびきをすぐに止めたい時の対処法
いびきにお悩みの場合は、次の4つの方法を試してみましょう。
その1 横向きに寝る
横向きに寝ると、舌が気道を塞ぎにくいため、いびきをかきにくくなる可能性があります。背中にクッションを置いたり、抱き枕を使うと、横向きで寝やすいです。
また、横向きに寝るための枕やクッションなども市販されているので、活用するのも良いでしょう。
その2 枕の高さを変える
枕が高いと、喉が圧迫されて気道が狭くなりいびきが出やすくなります。 また、枕が低すぎる場合も頭が下がり、口呼吸となっていびきが出やすくなります。
適した枕の高さは体格などによっても異なります。バスタオルなどを使って、高さを調整するのもよいでしょう。
その3 手を胸の上に置かないようにする
手を胸の位置に置くと、肺が圧迫され、いびきが出やすくなります。 横向きに寝たり、抱き枕を使って胸に手がいかないように工夫しましょう。
その4 口呼吸予防のシールを貼る
口にシールを貼って寝ると、口呼吸によるいびきを防ぎやすくなります。ただし、呼吸経路を意図的にふさぐことになるので、子供に貼る場合は注意が必要です。
また、シールの粘着力が強いと口元がかぶれることがあるため、専用のシール以外は使用しないようにしましょう。