
管理栄養士に聞いた「老ける食べ物」とは。残念ながら、みんな大好きな“アレ”は危険… (1/3)
老いを受け入れることは大切ですが、なるべくなら老いたくないのがホンネ。そしてできるなら若返りたい。日常生活で老いを進ませない、若返るためにできることはあるのか? 株式会社Luceの管理栄養士・望月 理恵子先生に聞きました。
老いを抑える2キーワード「糖化」と「酸化」
望月先生:老化は、体が糖化・酸化することによって進んでいきます。
糖化とは
必要以上に摂りすぎてしまった糖が体にあるタンパク質と結びつき、血管や細胞、皮膚を劣化させる反応のことを「糖化」と言います。
糖化によって体の中に生まれるAGEs(糖化最終生成物)は、老化だけでなく動脈硬化を進め、糖尿病、高血圧症、脳梗塞、冠動脈、心筋梗塞、がん、骨粗しょう症、アルツハイマーなどの病気の原因もなります。
酸化とは
体内に取り込まれた酸素により活性酸素が発生して、自らの細胞を傷つけ老化(酸化)させる状態のことを「酸化」と言います。
これは控えめに! 糖化・酸化が進んでしまう食べ物
望月先生:次のような食品を食べ過ぎると、老化を早める原因になります。
・揚げ物や高温調理した料理(ステーキ、フランクフルトやベーコンなど)
・ファストフード
・スナック菓子
・砂糖や果糖
・人工甘味料入りの飲料
・甘いお菓子
とくに糖類の取りすぎは、体を糖化させます。甘いジュース、パン、ご飯、パスタなどは食べ過ぎない、飲みすぎないことが大切です。
どうしても食べたい場合は、AGEsを減らせるよう、お酢やレモン汁をかけて食べましょう。また、揚げ物は可能な限り新しい油を使ったもの食べるようにしましょう。
老化を止めたい人におすすめの食べ物は?
望月先生:次の食べ物には体の糖化・酸化を防ぐ作用があります。
・酢、レモン
・緑黄色野菜、果物
・オリーブオイル
・イワシ、さば、牛肉、豚肉
・ナッツ類
若返りたい人には、これらの食べ物をおすすめします。
おすすめの食べ物1 酢、レモン
酢、レモンなどに含まれるクエン酸には、食品に含まれるAGEs(老化物質)を減らす働きがあります。
酢やレモンを揚げ物や焼いてある肉、ソーセージなどの加工品と一緒に食べると、それらのAGEsを減らし、糖化を防いでくれます。
また、糖代謝をスムーズする働きが期待できるので、体にAGEsを溜めにくくするのにもおすすめです。