ウェルネスフード
2025年6月19日

プルーンに「腸内環境を改善しながらお腹の脂肪を減らし、心血管系疾患のリスクも減らす」効果が期待 (1/2)

食物繊維が豊富で、お腹にもやさしい「プルーン」。そんな定番フルーツが、実はお腹の脂肪、腸内環境、心臓の健康、さらには骨密度にまで関わることが、最新の研究で明らかになりました。

55歳~75歳の閉経後女性183人を対象にした大規模な研究から見えてきた、驚くべき“プルーンの底力”をカリフォルニアプルーン協会のリリースから紹介します。

プルーンでお腹の脂肪が減る? 心臓の健康にも好影響

Journal of Nutritionにより発表された新たな研究によると、1日100gのプルーンを12カ月間摂取したグループでは、特にお腹の脂肪の蓄積が抑えられる傾向が見られました。[1]

腹部脂肪の増加は心血管疾患のリスクにもつながるため、これは心臓の健康にもプラスとなる可能性がある重要な発見です。

「食事パターンが脂肪分布に影響する可能性があり、プルーンを含めることでその改善が期待できる」と、ペンシルバニア州立大学運動学部のメアリー・ジェーン・デ・ソウザ教授(PhD)は語っています。

 [1] Damani JJ, Rogers CJ, Lee H, Strock NC, Koltun KJ, Williams NI, Weaver C, Ferruzzi MG, Nakatsu CH, De Souza MJ . “Effects of prune (dried plum) supplementation on Cardiometabolic Health in postmenopausal women: An ancillary analysis of a 12-month randomized controlled trial, the prune study.” J Nutr.  2024 Mar 13:S0022-3166(24)00161-5. https://doi.org/10.1016/j.tjnut.2024.03.012.

腸内細菌がカギ! プルーンで炎症や骨密度にもプラス効果

Frontiers in Nutrition誌に掲載された2つ目の研究では、1日50~100gのプルーンを12カ月間食べ続けた女性のうち、骨密度の向上が見られたグループには特定の“善玉菌”が豊富であることが確認されました。これらの菌が、プルーンに含まれる栄養素をより効率的に代謝していたと考えられています。[2]

さらに、このグループでは体内の炎症マーカーも減少。腸内環境と骨、そして全身の炎症が深く関係していることを裏付ける結果です。[3]

[2] Simpson AMR, De Souza MJ, Damani J, Rogers CJ, Williams NI, Weaver CM, Ferruzzi MG, Nakatsu CH. Gut microbes differ in postmenopausal women responding to prunes to maintain hip bone mineral density. Front Nutr. 2024 Apr 18;11:1389638. doi: 10.3389/fnut.2024.1389638.

[3] Damani JJ, Oh ES, De Souza MJ, Strock NC, Williams NI, Nakatsu CH, Lee H, Weaver C, Rogers CJ. Prune consumption attenuates proinflammatory cytokine secretion and alters monocyte activation in postmenopausal women: Secondary outcome analysis of a 12-mo randomized controlled trial: The Prune Study. J Nutr. 2023 Nov 19:S0022-3166(23)72732-6. doi: 10.1016/j.tjnut.2023.11.014. Epub ahead of print. PMID: 37984741.

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