
ヘルス&メンタル
2025年9月27日
幸せホルモン「セロトニン」を増やす、最強朝食メニューとは? (1/3)
朝起きたとき、なんとなく気分が乗らない。仕事に行くのが憂うつで、ベッドから出るのがつらい——そんな朝、ありませんか? それは、もしかしたら「セロトニン不足」が関係しているかもしれません。
セロトニンは、私たちの心の安定に大きく関わる「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質です。ストレスを感じにくくしたり、気分を前向きにしたり、日中のパフォーマンスを高めたりと、心身の健康には欠かせない存在。
そんなセロトニンは睡眠や運動だけでなく、「朝ごはん」でもサポートできます。神谷町カリスメンタルクリニック院長の松澤美愛先生監修のもと、見ていきましょう。
セロトニンは、朝に作られる
セロトニンは脳内で合成される神経伝達物質ですが、その材料となる「トリプトファン」という必須アミノ酸は、体内で作ることができません。つまり、食事から取り入れるしかないのです。
そしてもうひとつ大切なのが「朝の時間帯」。朝日を浴びることで脳が覚醒し、トリプトファンをセロトニンに変換するスイッチが入ります。
そのため、「トリプトファンを含む朝食を摂ること」「朝にしっかり光を浴びること」は、セロトニンを増やすための最強コンビと言えるでしょう。
セロトニンの材料になる食材はこれ
トリプトファンは、たんぱく質に多く含まれています。とくに、卵や納豆、大豆製品、乳製品、バナナ、ナッツ類は優秀な供給源。
また、トリプトファンをセロトニンへと変換するには、「ビタミンB6」「マグネシウム」「炭水化物」などの栄養素も必要です。
たとえば、鶏むね肉やまぐろ、にんにく、バナナにはビタミンB6が豊富に含まれており、白米やオートミールといった炭水化物と組み合わせることで、セロトニン生成がスムーズに進みます。
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