足首をゆっくり回すと、どんな効果が期待できる?理学療法士に聞いた
ゆっくりと足首を回すと、気持ちがいいですよね。こうした足首ストレッチには、一体どんな効果があるのでしょうか。
医療法人藍整会なか整形外科京都西院リハビリテーションクリニックの主任理学療法士・島田直也さんに教えてもらいました。
──足首をストレッチすると、どんな効果が期待できますか? 足首を柔らかくするメリットを教えてください。
島田さん:足関節背屈可動域とバランス能力には相関性があると言われています。障害発生率にも有意な相関がみられたという研究もあり、転倒予防や障害予防に効果があると言えるでしょう。
また、動作中に足首がバランスよく動くことで、第2の心臓と呼ばれる「ふくらはぎ」の筋肉が働きやすくなります。それにより、末消循環の改善(冷えやむくみ)、代謝アップにも繋がると考えられます。
──「足首を回すと瘦せる」というウワサがあるのですが、足首ストレッチを行うことでダイエットによい影響を与えることはありますか?
島田さん:現在、足首のストレッチとダイエットに相関関係があるといった科学的な根拠はありません。
ただし、足首を機能的に動かすことでできると、姿勢バランス能力が高まります。これにより、姿勢保持に関わる筋肉群の緊張が和らぐので、見た目では脚痩せ効果があるかもしれません。
また、疲れにくい身体になることで活動量が高まり、ダイエットに繋がることも考えられます。
──足首ストレッチはいつやると効果的ですか? おすすめのタイミングがあれば教えてください。
島田さん:運動前後などは、障害予防の観点ではおすすめです。
柔軟性や可動性を高めるという視点では、1日のなかで行う頻度を増やしていくようにすると、脳への運動学習効果が高まりやすくなります。
──足首はなぜ硬くなるのでしょうか。足首が硬くなる原因を教えてください。
基本的には、足首に関わらず動きが硬くなってしまう原因には、「廃用・過用・誤用」が原因に挙げられます。ひとつずつ説明していきます。
使わなくなり硬くなっていく(廃用)
「使わなくなることで硬くなっていく」ことを指します。
たとえば、現代の生活では洋式トイレがほとんどでしょう。昔であれば、和式トイレを使うためカカトをつけたまましゃがむ動作ができていましたが、現代ではできない人が増えています。
使い過ぎている(過用)
「使い過ぎ」を指します。スポーツを行っている人に多く見られます。
身体も、使い過ぎればその場所を保護しようと硬くなります。そのため、適切な休養やケアができなければ硬くなってしまいます。
間違った使い方をしている(誤用)
「誤った使い方をしてしまう」を指します。
たとえば、他の部分を怪我したため、その部分をかばう動作を行うことで足首周囲が硬くなるなどです。
足首だけでなく、どの部分も相互に関わって影響を与えていますので、バランスよくケアや運動を行うことをおすすめします。
監修者プロフィール
医療法人藍整会なか整形外科 京都西院リハビリテーションクリニック
主任理学療法士 島田直也

理学療法士免許取得。免許取得後、地元広島の整形外科クリニックで勤務し、トレーナー活動として中学・高校バスケ、Bリーグ、3X3premier所属チームをサポートするなどスポーツ現場での経験積む。現在は、医療法人藍整会なか整形外科京都西院リハビリテーションクリニックの主任としてリハビリ業務に携わりながら、おこしやす京都ACのトレーニング/コンディショニングサポートも行っている。
<Edit:編集部/Photo & movie:医療法人藍整会なか整形外科 京都西院リハビリテーションクリニック>
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