楽天との提携理由は?今後の展開は?スパルタンレース創設者が語る現在と未来 (1/3)
世界39か国で開催されており、その参加者数が100万人を突破した世界最高峰の障害物レース「スパルタンレース」。日本にも2017年に上陸し、12月には5回目となる宮城大会が目前に迫っています。その創設者であるジョー・デセナ(Joe De Sena)さんが12月上旬に来日しました。
そこでMELOS編集部では、単独インタビューを敢行。日本メディアの取材には初登場というジョーさんに、スパルタンレースが誕生した理由、楽天と締結したグローバルパートナーシップの狙い、スパルタレースの今後などについて、お話を聞きました。
スパルタンレースは、自分と向き合う機会になる
▲スパルタンレースの創設者、ジョー・デセナさん
―― はじめに、スパルタンレース創設の理由を教えてください。
人間は規律を守れない生き物です。毎日走ろうだとか、そうした決まりは守られることがない。しかし、楽しくてエキサイティングなイベントが開催されれば、それを目標に頑張ることができる。それに気が付いたことが、スパルタンレース創設のきっかけとなりました。
――世界中で開催され、参加者もどんどん増えています。人々がスパルタンレースに魅了される理由は?
ここ1世紀で、人は自然との付き合い方が変わりました。SNS、メールなどのツールの発達により、他人とのコネクションも減りましたよね。また、自分と向き合う時間まで減っている。スパルタンレースは大自然の中で行われます。雨や雪でも、地面が泥沼や石だらけでも関係ないし、ときには仲間と協力して困難を乗り越える。障害物にぶち当たったときは、果たしてクリアできるのかと自分に問いかける。現代人の中に眠っている、こうした感情が呼び覚まされるのがスパルタンレースなのです。人々はレースの出場がきっかけとなり、そうした感覚が自分の中にも存在していることに気が付く。それが魅力になっているのではないでしょうか。