インタビュー
フィットネス
2018年12月12日

楽天との提携理由は?今後の展開は?スパルタンレース創設者が語る現在と未来 (2/3)

楽天と提携した狙いは?

――今後、スパルタンレースをどのように発展させていたいですか?

(厳しい表情で)火星で開催したい。まあ、冗談ですよ(笑)。

――噂によると「オリンピックでの実施も目指している」なんてこともあるようですが、真偽のほどは?

オリンピックの競技に選ばれれば、世界の人々にスパルタンレースの概念を知ってもらえるでしょう。いま、人は「健康志向」という言葉を使って、朝は早起きをしたり、ウォーキングを楽しんだり、飲み物をコーラからミネラルウォーターに変えたりしています。その「健康志向」と同義語となるくらい、「スパルタン」という言葉を人々のライフスタイルに溶け込んだ存在にしたいと思っています。冷たい水を浴びる、そうした辛い行為をするときに、人々の口から“スパルタン的なことをやる”と言ってもらえるような存在を目指しています。

――今年9月には、楽天とグローバルパートナーシップを結びましたね。その狙いは?



楽天の特徴は会員制サービスであること。楽天ポイントなど、デジタルを使ってサービスにコミットさせることが上手なブランドと認識しています。私も、非日常的なトレーニングを日常化していく約束をさせる、参加者が自ら緊張を生み出す、そんなことがしたかったんです。


――12月15日には、日本で5回目となる宮城大会が開催されます。日本でこれだけ支持される理由はどこにあると思いますか?

数年前は、日本で開催することに難色を示した人もいました。ただ、私は一切の心配をしていませんでした。日本人はやる。人間はこういうイベントを求めている、と知っているから。今や、それは証明されましたよね。

――日本は、人気テレビ番組の障害物レース「SASUKE」が生まれた国でもあります。日本人には潜在的に、スパルタンレースへの適応能力があるんでしょうか?

もちろん番組は知っていました。でもそれ以前に、国籍や人種を問わず、人間がスパルタンレースのようなものを求めていると知っていたし、日本でのビジネスも成功すると考えていました。

――今後も日本開催は続けていきますか?

イエス、フォーエバー。古代ギリシアで、スパルタの軍事教育が行われていたのは2000年前のこと(編集部注:紀元前192年ごろ)。だから今後、2000年は続けていきますよ。

 今後も、日本でも開催していく、という創設者による力強い言葉を聞けて、安堵しているスパルタンレースファンも多いのではないでしょうか。インタビューに許された時間はわずか15分程度でしたが、ジョーさんの人柄と強い信念が感じられました。

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