女性は男性より筋肉がつきにくいって本当?メガロストレーナーが解説
ボディメイクに勤しむトレーニーたちが疑問に思っていることをピックアップし、トレーナーにぶつける本企画。今回は「女性は男性より筋肉がつきにくいのか」という疑問について、スポーツクラブメガロスのトレーナーが解説します。
Q.女性は男性より筋肉がつきにくいって本当ですか?もしそうであれば、それはなぜですか?男性より筋トレを多くやったり重量を重くしないと筋肉がつかないのでしょうか。
A.筋肉自体の性質は男女で大きな差はありませんが、ホルモンの違いや食事量で筋発達に差が出ることがあります。
女性がトレーニングをスタートすると、“筋トレをしてもなかなか筋肉がつかない”という声を聞くことがあります。しかし筋肉自体の性質は、男女で大きな差はありません。極端な話ですが、同じ筋肉量の男女を比較した場合、同じ重量も扱うことは可能ですし、筋肉の栄養源であるたんぱく質の吸収量は大きく変わりません。
男女で差が出てしまう大きな理由は“ホルモン”の違いです。筋発達を促す男性ホルモンの代名詞“テストステロン”は、男女で10-15倍程度の差があると言われています。さらに女性は、筋発達を促すエストロゲンというホルモンの分泌が月経周期で制限されるため、筋発達のスピードに差が出るのです。
ただし、女性にはもうひとつ、筋発達を促すホルモンがあります。トレーニングを行ったときに分泌される“成長ホルモン”です。このホルモンを利用しつつ、筋肉にしっかりとした負荷を与えることで、女性でも筋肉はついてきます。その上で、タンパク質や休養をしっかりと摂取することも大切です。
女性は食べる量が少なくなりやすいため、栄養バランスを考えた食事を摂取し、筋肉を休めることで効率よく筋発達が望めます。
[プロフィール]
繪村篤史(エムラ・アツシ)
メガロスゼロプラス恵比寿(フィットネス事業部パーソナル課)に所属。社内パーソナル教育担当。社内テクニカルライセンスアドバイザー。
記事協力
・スポーツクラブメガロス
・公式サイト https://www.megalos.co.jp/
<Text:編集部/Photo:Getty Images>