“ミス美しい20代”は負けず嫌いの空手女子だった│女優・是永瞳(前編) (2/3)
「空手を止めてはいけない」だから足にマメができても休まない
▲空手の練習をする日々を送っていた学生時代の是永さん
空手部に入った是永さんでしたが、空手をやっている女の子は学年で1人しかおらず、同じ学年の空手部の男子5人と一緒に練習を始めました。
「今でこそ空手をやってきたことに感謝をしているのですが、当時は、学校が終わったらすぐに道場に行って、毎日、毎日、同じ練習をひたすら繰り返していました。『もう練習に行きたくない』とばかり思っていましたし、『なんでこんなにきつい練習を青春時代にしなければいけないのだ』と思うこともありましたね」
さらに、「足の親指に大きなマメができたときがありました。マメが剥がれて、真っ赤になってしまって。それでも顧問の先生は『空手は休めない』と言う方でしたので、マメが剥がれた状態のまま、ダッシュとかをやっていました(笑)」
また、「同期の男の子5人は仲が良くて、私1人だけ女子で、すごく寂しかったことを覚えています」とも。しかし、ここでも、生来の負けず嫌いが発揮され、「男の子にも負けたくない」と思いながら練習に打ち込みます。
是永さんは、中学2年生のときに初めて大分県の大会で優勝し、全国大会に出場しました。
「中学2年生のときに初めて優勝したのですが、優勝した次の大会で優勝しなかったら、『前回の優勝はまぐれだったのでは』と言われてしまいます。それがすごく悔しくて、その次の大会はガムシャラになって意地で優勝しました。それからはずっと意地で優勝してきたようなものでした」と振り返ります。
「自分の中で『空手を止めたら負け』という思いがありました。ここで空手を止めてしまったら、これから先もちょっとでもきついことがあったらすぐに逃げ出してしまう習慣がついてしまうんじゃないかと思いました。それに空手を止めたら、周りの人から『途中で止めた』と思われる。それが許せなくて、ひたすら続けてきましたね」
中学、高校ともに大分県の大会では何度も優勝し、中学生のときは全国大会でベスト16、高校生のときは九州でベスト16の成績を残します。