インタビュー
フィットネス
2018年11月1日

2度の肉体改造で男性ボーカリスト並みの声に│“筋トレマニア”水樹奈々のトレーニング愛(前編) (2/3)

初のドーム公演を前に短期集中の肉体改造をしたけれど

――パフォーマンス中の水樹さんの動きはダイナミックなので、4時間以上のステージをこなすのは、相当な体力が必要なのでは?

そうなんです。トレーナーさんから「奈々ちゃんだったらもっと動ける身体になるよ」と言われ、本格的なパーソナルトレーニングを始めることにしました。

最初はコンサートのあるときに定期的に身体を見てもらっていましたが、2011年に行った初の東京ドームコンサートをきっかけにトレーニングの中身を一新したんです。そのとき私は31歳。年齢を感じさせないパフォーマンスがしたかったんです。大きなドームを縦横無尽に駆け巡って、息も切らさずに歌えたら最高にカッコいいなと。やっぱり、女性にとって年齢の10の位が変わるのは大きな変化ですから(笑)。

「20代の頃の方が動けてたね」とは言われたくなかったんです。いつでも今が最高でありたい。だから、4か月かけて本気の肉体改造に取り組みました。そうしたら、高いヒールで走ってもまったく疲れないし、息も切れずにいくらでも歌っていられるようになって、本当に変わったんです。

――ハードスケジュールの中、4か月間の肉体改造は大変だったのでは?

大変でしたね!! その後も自宅でのトレーニングは続けていましたが、お仕事が更に忙しくなりトレーナーさんのもとに通えなくなってしまって、だんだんと自己流になっていって……。そこである日、喉を壊してしまったんです。

それを機に「このままではいけない!」と、イチから自分の身体を根本から見直そうと思ったのが2014年。トレーナーさんとも相談して、ライブのときに追い込んで身体を作るのではなく、日常的に高いレベルのトレーニングをキープして、ライブが近づいたらさらに内容を上げていくスタイルを目指しました。野菜や果物を積極的に食べて、筋肉に必要なタンパク質も多く摂って……と、食事も意識して変えていったら、そこから身体がまたガラリと変わりました。

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