インタビュー
2018年11月7日
私の眠っていた筋肉が目覚めたのはクラシックバレエのおかげ│“筋トレマニア”水樹奈々のトレーニング愛(中編) (2/4)
空中に浮いた状態で歌うのはスゴく大変
――3Dフライングをすることで歌声には影響があるんですか?
鍛えないと声量が半分近くに落ちますね。地面に足が着いているって、スゴいことなんだなと改めて思いました。踏ん張れるから楽に声が出せるし動けるんです。フライング状態で歌うためには強い腹筋と背筋がマストです。加えて、ヘッドセットは通常の1.5倍の声量を出さないと集音しないんです。さらに、ハウリング(マイクやスピーカーなどの機材が共振することで発生する音)を防ぐためにボリュームを絞るから、その条件でもしっかり通る声を出せないとダメなんです。
▲実際のライブでの3Dフライング風景
――のんきな意見で恐縮ですが、優雅に宙を舞って歌う姿を見て、「さぞ気持ちいいんだろうな」と思っていました。
最高に気持ち良いのですが、ぜんぜん楽じゃないんですよ~(笑)。3Dフライングは上下左右自由に動けるぶん、体幹がしっかりしてないとバランスが安定しないんです。
――水樹さんの豪快なステージパフォーマンスは、人知れぬ努力の賜物だったんですね。
トレーニングを続けることで、走りながら、踊りながらのパフォーマンスでもブレなくなりました。
――ブレないとは声でしょうか? 身体の軸のことでしょうか?
声も身体も、ですね。以前は、しっかり歌いたいときは踊りを無意識にセーブしてしまっていたけれど、激しく踊っても歌声に影響が出なくなったので、スゴくうれしかったですね。