サッカー元日本代表・槙野智章さんに聞く、“トップアスリート”になる条件 (1/3)
幼少時よりサッカーに目覚め、サンフレッチェ広島時代を経てFCケルンに移籍し、浦和レッズ、ヴィッセル神戸と活躍の場を移しながら、多くのサッカーファンの心を捉え魅了してきた槙野智章さん。今回は、誰よりもサッカーを愛し、サッカーを愛してくれる人たちを愛し続けている槙野さんのトレーニング事情にZOOM IN!
現役時代に「身体がキツいときほど筋トレをする」と豪語した槙野さんが、少年時代から心がけてきたこと、現役を引退した今も続けていることなど、トップアスリートになるために必要不可欠だったトレーニングや生活習慣について、お話をお聞きしました。
睡眠・食事・運動。大切な要素はこの3つ
―サッカー日本代表に選ばれ、日本を代表するサッカー選手として活躍されてきた槙野さん。トップアスリートになるために、ズバリ、必要なことは何だと思いますか?
大切なのは「睡眠・食事・運動」の3つ。現役中はもちろん、引退してからは一層、この3つに心を配った生活をしています。
現役中はある意味、ラクでした。というのも契約書にサインをした瞬間から、その後数年のスケジュールが決まっているので、その流れに沿って自分ができること、やるべきことをすればよかったんです。
明日は何時から練習がある、いつどこで試合がある、遠征に行くのはこの日……って計画されているので、練習前には朝ごはんをしっかり食べる、練習が終わったら試合に向けて再度トレーニングを行うなど、当たり前のようにルーティーンに組み込んでいましたから。
でも、引退したらそうじゃない。仕事の合間にトレーニングを組み込み、自分で全て管理しなければならない。睡眠は何時間必要か、食事内容をどうするか、どうやって体を整えていくか――健康に関する意識は、現役以上に今のほうが強いですね。
僕自身、今もとくに気を遣っているのが「睡眠」です。オーダーマットレスや枕を使うのはもちろん、掛け布団の重さにもこだわり、ほんのわずかな光も入らない暗闇の中で休み、質の良い睡眠をとるよう心掛けています。