「この時代、どこの会社にも受かっていないなら反省すべき」。就活や転職で不採用が続く…どう考える?|連載:VALX 只⽯昌幸社長に聞く“ピンチの切り抜け方”#4 (1/3)
プロテインやサプリメント、アパレル、フィットネスジムなどを展開する『VALX(バルクス)』は、フィットネス業界において急成長を続けている。ボディビル界レジェンド山本義徳氏とタッグを組み、3期連続の増収、約4年で1360%成長するなど、もっとも勢いのあるフィットネスブランドとなっている。
前回は、学校や職場でのいじめに対する考え方を伺った。今回は「就職活動や転職がうまくいかないとき、どう考えるか」について。
──就活がうまくいかない、それでも立ち止まらずキーエンスに挑戦したエネルギーはどこから出ていたのか?
編集部:希望の高校、大学合格と進んだものの、大学時代の就活がなかなかうまくいかなかったとお聞きしました。めげずに大手企業のキーエンスに挑戦できたエネルギーは、どこから出たのでしょうか。
只石社長:最初の頃の就活は、聞いたことのある会社とか、学生からの人気が高い会社にしかエントリーしていませんでした。選考に進んでも志望動機は後付けで。そんなの情熱を持って(面接で)喋れるわけないじゃないですか。
僕らの時代って、本当に超就職氷河期で、同級生の女の子は100社受けて一社も受からなかったくらいだったんですよ。で、僕は言い訳してたんです。受かるわけないよなって。そんな中、どうしても入りたい会社を見つけた。
編集部:キーエンスですね。給与の高さに惹かれたと。ちなみにお金以外に惹かれた部分は。
只石社長:お金です。お金がすべてでした。なぜなら、幼少期の頃から両祖父が起業して倒産した。その結果、借金取りが家まで来た。それで苦しめられた。親からはとにかく「おじいちゃんみたいにはなるな、起業だけはするな」。
そして父親も転職ですごく苦労したので、転職なんか絶対考えるな、とにかく給料は我慢代で、平日に関してはもう諦めて生きろと言われてたから。転職もできないとなると、1社目からいい会社に入らないと人生地獄だなと思っていたから。
いい会社という概念も、大企業だから、知名度が高いからとか、ふわっとしたんですよ。でもキーエンスだけは「給料が高いから」って、ぶっ刺さったんですよね。ここしかないと思いました。