インタビュー
2025年2月3日

「問題が起きたら“怒る”より“仕組みづくり”」。部下や後輩への指導がうまくいかない…どうする?|連載:VALX 只⽯昌幸社長に聞く“ピンチの切り抜け方”#7 (2/2)

編集部:仕組みを作るのはすごく大変で、怒るほうが楽ですからね。

只石社長:そうなんですよ。何か問題が起きて怒りたいとき、自分は本当に悪くないですか? って問いかけに対して、100%悪くないって言えないですからね。

たとえば自分が、由緒正しい包丁を作って売っているとします。たくさんの一流シェフやご家庭で使われていて、そこに誇りを持って仕事をしていたが、あるとき、その包丁を事件で使われた。うちの商品、そんなふうに使わないでくれで終わると思うんですよ。

でも僕は、うちにも何か原因はなかったか? と考えたい。もちろん、たまたま目の前にあってそれが使われたのかもしれないですが、なにか改善点を見つけたいです。たとえば包丁を収納する容器を作っておいたら使われなかったかも、とか事件に使われないような包丁を技術的に作れないかな、とか。

自分は悪くないと思ってしまうと、(改善点は)出てこないです。もしかしたら自分にも原因があって、自分が蒔いた種かもしれないという風に受け止めると、わりと改善点が出てきます。

次回へ続く

プロフィール

只石昌幸(ただいし・まさゆき)

群馬県出身。群馬県立高崎高校より、法政大学経営学部へ。株式会社キーエンスを経て、起業。2006年、株式会社レバレッジを創業。WEBサイトの受託からスタートさせるも、Blogブームに乗って、こだわり社長のニックネームで独自のグルメブログを展開し、自身のアメブロがアクセス数において、アメブロ日本一に。2016年より自社メディア『ダイエットコンシェルジュ』を開始、パーソナルジムのマッチングメディアとして日本最大規模に成長。2019年よりフィットネスブランド『VALX』を山本義徳先生とともに開始。ブランド開始から約5年で、ブランド累計販売数550万個突破、プロテインの累計販売食数は1億3千万食を突破する。35歳の時、趣味で始めた極真空手も優勝8回、世界シニア大会8位を受賞。X(旧Twitter)フォロワー数5.2万人。
・X公式アカウント  https://x.com/kodawari_ceo

<Text & Photo:編集部>

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