フィットネス
2021年11月22日

【緊張をほぐす方法】プロアスリートから学ぶ「イメージトレーニング」のやり方 (2/2)

失敗した動作を繰り返しイメージする

 その日の練習中にできなかったりミスしたりした動きを、練習後にイメージトレーニングしましょう。どんな環境でミスをしてしまったか思い出し、そのイメージを巻き戻してどう動けばよかったか想像してみてください。改善策を見つけたら、最後にその方法で成功したイメージを持ってトレーニングを終えましょう。

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動作だけでなく環境も鮮明にイメージする

 イメージトレーニングを行う際は、動きをイメージするだけでなく、その場の状況・環境も鮮明にイメージした方が効果的とされています。

 たとえば、試合が行われる会場の状況。周囲にどんなものが置いてあるのか、どのくらいの広さなのか。こうした内容もイメージすると、よりイメージが鮮明になります。そのため、試合前に実際の試合会場へ足を運んでみるということは、イメージトレーニングをするうえで効果的です。

五感をフルに活用する

 試合環境のイメージができるようになったら、さらに難易度を上げて五感もイメージしてみましょう。たとえば相手選手のユニフォームや、試合中に見える景色の色です。

 その他、試合中に感じるにおいや音、カラダに当たる風など、五感をフルに活用してイメージすると効果が高まります。

自分が活躍するイメージを持つ

 イメージトレーニングはできなかった技術の習得だけでなく、モチベーションの向上にも役立ちます。そのため、イメージトレーニングをする際は自分が大活躍したり、試合後に表彰台に立ったりしているところまでイメージをするとよいでしょう。

短時間でも毎日続けることで効果が表れてくる

 イメージトレーニングも他のトレーニング同様、すぐに効果が出るものではありません。毎日の積み重ねによって、パフォーマンスが改善したり自信がついてくるのです。短時間でも構いませんので、毎日のイメージトレーニングを習慣づけてパフォーマンスの向上を目指しましょう。

[著者プロフィール]
和田拓巳(わだ・たくみ)
プロスポーツトレーナー歴16年。プロアスリートやアーティスト、オリンピック候補選手などのトレーニング指導やコンディショニング管理を担当。治療院での治療サポートの経験もあり、ケガの知識も豊富でリハビリ指導も行っている。​医療系・スポーツ系専門学校での講師や、健康・スポーツ・トレーニングに関する講演会・講習会の講師を務めること多数。テレビや雑誌においても出演・トレーニング監修を行う。運営協力メディア「#トレラブ(https://tr-lv.com/)」などで多くの執筆・監修を行い、健康・フィットネスに関する情報を発信している。日本トレーニング指導者協会 JATI-ATI
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<Text:和田拓巳/Photo:Getty Images>

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