インタビュー
2017年10月21日

当時はただ楽しんで励んでいた、その経験があるからこそ今の自分がある。横浜DeNAベイスターズ筒香嘉智(後編)│子どもの頃こんな習い事してました #3 (1/3)

 スポーツ界の第一線で活躍するアスリートに、幼少期の習い事について訊く連載。自身の経験を振り返っていただき、当時の習い事がどのように現在のプレーに活かされているか、今の自分にどう影響しているかを伺います。

 ピアノ、水泳、そしてバスケットボールやバレーボール、バドミントン、子どものころにさまざまな経験をしてきた横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智選手。後編ではそれらの経験が今、どのように役立っているのか聞きました。

▼前編はこちら
・野球だけでなくバスケもバレーも。ミスを恐れずプレーする楽しさを学んだ。横浜DeNAベイスターズ筒香嘉智(前編)

ピアノも水泳も「やめたい」と言ったことはなかった

――自分から積極的に始めたのは野球で、ピアノや水泳は親御さんの勧めで始めたということですが、ピアノも水泳も約6年間とかなり長く続けていますね。

そうですね。ピアノも水泳も楽しかったんで、「レッスンがイヤだ」「やめたい」と思ったことは一度もなかったですね。もちろん野球もそうです。

――他に「習いたい」と思ったことはありますか。

そのときはそれで充分に楽しかったので他の習い事は考えたことはなかったです。今振り返ってみても、いろんなことを経験できたので、「あれを習っておけばよかった」という後悔はないです。

――野球の練習の一環として、バスケ、バレー、バドミントンなどと触れ、さまざまな経験ができたことも大きかったのかもしれませんね。

そうですね。アメリカでは子どもの頃は2種類、3種類とスポーツを楽しんで、だんだん専門を選んでいくということはごく一般的なんだそうです。日本はそういう文化は少ないかもしれませんね。幅広く学ばせてくれるチームとめぐりあえて本当によかったと思っています。

――これまで経験した習い事が、今「野球に生きている」と感じることはありますか。

ピアノはどうかわからないですけど、水泳、バスケ、バレーは、体の使い方として生きているのではないでしょうか。具体的にどこにどう生きているか、何がよかったのかははっきり言えるわけではありませんが、それらを経験してきた結果、今の自分があるので、やっぱりよかったのだと思います。

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